新ロースター発表のPULVEREX『Apex Legends』部門 Ftyan&saku&ShunMiに聞く「ALGS Year 3」への意気込み

PULVEREX「Year3」への意気込み

 白羽の矢が立ったのは、Flora esportsのShunMi選手。これまでのキャリアのほとんどをFloraで過ごしたクリプトの名手だ。そしてShunMi、Mainy(現Crazy Raccoon)、L1ng(現Riddle)の3人ロースター時代のFlolaは、“国内最強チーム”との呼び声も高かった。誰もが国際大会への出場に期待を寄せるなか、Mainyが移籍していく。ShunMiは、チームの中心から巣立っていく選手たちを見送り続け、なかなか世界への挑戦が叶わなかった苦労人だ。

ShunMi選手

「もともとよく一緒にランクマッチで遊んでいて、そのときにFA(フリーエージェント)を出すことをFtyanにポロっと話したんです。その後、別のタイミングでsakuさんと話しているときに、冗談っぽく『じゃあ来てよ』と言われて。PULVEREXとは、お互い国内上位チームとして戦うなかで、僕らが取ろうとしているポジションでよくかち合ったりして。ムーブも考え方も僕たちと似ていて、相性面ではやりやすいだろうなと思って、トライアウトを受けました」(ShunMi)

 ShunMiは、sakuの語る“対等な立場で言い合えるような人”の理想型だ。Ftyan、sakuとプライベートでランクマッチを一緒に配信することも多く、配信者やプロ選手が集まるクラン”沼ーズ”の一員としてファンからも親しまれている。安定感のあるFlolaというチームにおいて、リスク管理の役割を担い、プレイヤーとしての実力も折り紙付き。チームとの相性という面ではこの上ない人材といえる。

「自分たちのしたいムーブを統一することは重要だと思います。実はFlolaでは釈カ坊がずっと『キルムーブしたい』と言っていて、一方で僕とMainyは『中入りしたい』と統一できていない部分もあったので。チーム全体でやりたいことが定まっているのは大事ですね」(ShunMi)

 新チームとして始動してまだ日が浅いなか、いまの手応えはどうなのか。

「現状は、決定権の60%は自分にあって、それに対してShunMiさんとFtyanが提案を出すみたいな感じ。形式的には僕がIGLになってますけど、3人で考えていくようになるのかな。これからガラッと変わるかもしれませんしね」(saku)

 「Year 3」シーズン開幕に向け着実に準備を進める3人。そんななか先日「Year 3」シーズンの競技形式の詳細が発表された。主だった変更としては、PULVEREXが出場するAPAC-Northリージョンの参加チーム数が昨年の40チームに対し、30チームに減少することだ。

「特定のチームを警戒することはないんですけど、参加チームが減ることでマッチ全体のレベルは上がりますよね。そういうところは楽しみだし、開幕まできちんと準備して気をつけないといけないなと思います」(Ftyan)

 チームとしての目標はまずは「Split 1」のリージョン予選を勝ち抜き、世界大会となる「PLAYOFFS」へ出場すること。その先に目指すのは、日本勢悲願の“世界大会優勝”だ。

 「まあ、Shunちゃんはまだ世界大会に行ったことないから、とりあえず連れていってやりたいなと思います」。Ftyanはそう言って笑顔を見せた。新生PULVEREXの世界への挑戦は11月6日の『PRO LEAGUE SPRIT 1』から始まる。

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