DTN・Mukaiが語る、大切にしたい"ファンとの絆"『RAGE Apex Legends 2022 Summer』終演後インタビュー

　株式会社 CyberZ、エイベックス・エンタテインメント株式会社、株式会社テレビ朝日が運営する国内最大級のeスポーツエンターテインメント「RAGE」は『RAGE Apex Legends 2022 Summer』を8月27日、8月28日の2日間にわたって開催した。Day1を「STREAMER ALLSTAR」と、Day2を「APEX PRO ALLSTAR」と題し、総勢で100名近い出演者が一堂に会するという豪華イベントだ。

　イベント終了後、Day2に出演した『Apex Legends』のアジア大会で優勝を複数回経験し、その後DETONATOR所属ストリーマーとして活躍するMukaiが、インタビューに応じてくれた。

ーー『RAGE』のオフラインイベントに出演されるのは今回が初めてですよね。緊張などはされましたか？

Mukai：実は、観客としてこういったイベントに行ったことは何度かありました。入場するときもカッコよくしてくれるし、一つひとつのプレイに歓声があがって、会場がすごく盛り上がる。そういう場でプレイできるということで、すごく楽しみにしてました。楽しみが勝っていて、緊張はあまりしませんでしたね。

ーー本日チームをともにしたMatsuTasu（まつたす）選手、Lykq（らいか）選手の印象についてお聞かせください。一緒にプレイするのは今回が初めてですか？

Mukai：ふたりとも優しい方ですよ。こうして一緒にプレイするというのはほぼ初めてですが、質問などに対しても優しく答えてくれて、すごく助かりました。

ーーVCはどんな雰囲気だったんでしょうか？

Mukai：僕が一番年上ではあるんですが、お二人は現役で活躍されている選手なので、「先輩、引っ張ってください！」って感じでやってました（笑）。やっぱり、現役プロが仲間だとすごく安心感があって、僕は気楽にプレイすることができましたね。

ーーMukaiさんは別タイトルのプロシーンを経て『Apex Legends』に参戦し、日韓1位など輝かしい結果を残されています。Mukaiさんにとって『Apex Legends』は、どんな存在ですか？

Mukai：僕は『Apex Legends』は、ゲーム業界における「ゴルフ」のようなタイトルだと思っています。喜べる瞬間が多くて盛り上がるんですよね。

　『Apex Legends』は基本的にチャンピオンになるのが目標のゲームですけど、チャンピオンになれないこともある。それでも、途中で別のチームにファイトで一度勝てれば、そこでみんなで喜んで盛り上がれるんです。

ーーゴルフで「ナイスショット！」と声をかけたりする感覚ですね。

Mukai：もちろん、1位のチャンピオンを取れたら一番嬉しいし、盛り上がります。でも、なれなかったとしても「1回ファイト勝てたし、よし！」みたいな（笑）。

　それと、『Apex Legends』は、PS4やPS5、Nintendo Switch、そしてパソコンと、色んな機種でクロスプレイを楽しめるんですよね。パソコンだけ見ても、キーボードとマウスでプレイする人、PADでプレイする人がいて、各々が好きなスタイルで遊ぶことができる。

　なので若い人から大人まで、男女問わず幅広い人に遊ばれていますよね。それこそ小学生のプレイヤーともマッチングしたり（笑）。それも魅力だと思います。

ーー今日の『RAGE』でも、「チャンピオンにはなれなかったけど、終盤まで残れたし、力を合わせて戦えたので楽しかったです」というようなコメントが多かったですよね。

Mukai：そうなんです。1位とそれ以外とか、勝ったチームと負けたチームだけじゃない、カジュアルな楽しみ方もできる良いゲームだと思います。

ーーここ数年でストリーマーやeスポーツシーンは一気に成長した印象があります。選手時代から長く活動されているMukaiさんの目から見て、現在のeスポーツ業界の盛り上がりはいかがですか？

Mukai：コロナ禍の自粛期間だったり、リモートワークだったりをきっかけに、見てくれる人の母数がすごく増えたな、という実感はあります。

　それに、ゲームやeスポーツに関わる企業、コミュニティの皆さんがどんどん大会を開いてくれて、さらに業界を盛り上げてくれていますよね。以前と比べて今はこういうイベントが増えたので、それで業界全体が活発になったのかな、というのは思います。

ーーMukaiさんの周囲でも変化がありましたか？

Mukai：ありましたね。僕の名前を知ってもらえたきっかけが、『Apex Legends』の大会に出場した時なんです。大会で逆転優勝したときの動画を見て、そこから僕のことを知ってくれた方がすごく多くて。今日の『RAGE』でも、ファンの方から「あのプレイを見て知りました」と声をかけてもらいましたね。

ーー今回の『RAGE』はたくさんのファンが来場し、とても盛り上がっていましたよね。

Mukai：そうですね。僕らもすごく楽しかったです！

　それに、僕がそうだったように、こういうイベントは今まで自分のことを知らなかった人にも名前を知ってもらえるチャンスになるんですよね。

　たとえば、今日の『RAGE』を見て「あ、この人いいな」「面白いな」と思った人は、その人のTwitterやYouTube、Twitchチャンネルを見に行ったり、登録したりすると思うんです。応援してくれる人が増える機会というのはすごくありがたいです。

ーー実際にファンと交流してみて、いかがでしたか？

Mukai：「普段配信を見てくれている人はこういう人たちなんだな」と実感できて、すごくモチベーションが高まりました！

　コロナ禍が続いて、なかなかこういうオフラインのイベントを開くことができない期間が続いたじゃないですか。昔から配信にコメントしてくれている人はたくさんいるけれど、その人たちがどういう人たちなのか、僕は顔や声も知ることができなかった。

　でも、今日の『RAGE』でファンの方に声をかけてもらったり、一緒に写真を撮ったりして「こういう人たちが応援してくれてるんだな」と実感できて、嬉しかったです。すごくいいイベントだなぁって思いながら過ごしてました（笑）。

ーー今後の活動において、新たにチャレンジしたいことや目標があれば教えてください。

Mukai：僕、視聴者の方とコメントで交流するのがすごく好きなんですよ。なので、一緒にコメントで盛り上がれるような視聴者を増やしていきたいなと思ってます。

　オフラインの交流もすごく好きで、最終的には視聴者と集まって飲みながら「あのときの配信盛り上がったよねー」とか「あのとき俺のことイジったよね（笑）」みたいな、近い距離感で一緒に楽しめるイベントを開いてみたいです。