藤原さくら×日高七海が語る「雑談Podcast」の魅力 浅い関係の二人が『ファミジワ』を始めたわけ
Podcastを聴きながら楽しめる「変化していく2人の関係性」
――たくさん配信をしてきたなかで、この一面を見せられて良かったと感じるエピソードがあれば聞かせてください。
藤原:一番のお気に入りは、ハムちゃん(ハムスター)の回ですね。話していると七海ちゃんとは共通点が多いんですよ。ひとつのエピソードに「わかる」と共感できる瞬間が多い。“飼っていたハムちゃんが脱走したことがある”被りも初めてだし、ハムちゃんに対して“「ハムちゃん」という名前をつけていた”という被りも初めてだったので、雑談を通して謎の共通点を見つけられていますね。しょうもない話の中で、でうまい着地点を見つけられたときが嬉しいです。
日高:さくらちゃんは“菌”の話にこだわりを持っているんですよ。腸内細菌の話をしだしたときに、私がそれをあえてどれだけ無視するかみたいなところを極めています(笑)。さくらちゃんが菌についてすごく真剣に語っているにも関わらず、ちょこちょこカットされている回も、そこが面白く感じてしまって好きなんです。
――Podcastをはじめて、お2人の関係性に変化はありましたか。
日高:それまで撮影でしか会ったことがなかったので、本当に浅い関係ではじまりました。いきなりラジオをやろうと言われたころは、まだ「付き合いたて」みたいな(笑)。
藤原:番組を1からさかのぼったら、私たちが仲良くなっていく過程が見られるんじゃないかな。さっきも話していた通り、私は雑学とかニッチな話がすごく好きで。だから腸内細菌とか動物の話をし出すと、夢中になってすごく早口になってしまって。私が暴走しているのを七海ちゃんが冷たく突き放して突っ込んでくれるのが気持ちいいです(笑)。
――現在、音声配信コンテンツの市場がどんどん広がっています。そのような時代にPodcastをやることで可能性やメリットを感じる部分があれば教えてください。
藤原:最近では私の周りにもPodcastをはじめた人が多いですし、人目に付くところでアウトプットすることで自分の考えがまとまるきっかけになることがメリットですかね。人前で話したからこそ、自分の考えは人と違っていたと気づくこともあるし、逆に仲間がいたりして面白いです。
日高:最近では早送りで映像を観るという話もあり、今までやってきたコンテンツと皆さんの需要に差が出てきていると感じています。Podcastは早送りもできるし、なにか作業をしながら聴けるという点も今の時代に合っているのかなと。一つのことに集中して楽しむことは素敵なことですが、二つ同時に楽しめるコンテンツというのも、逆にいまっぽいなと思いますね。また、音だけなので、物語を作ることもできるし雑談もできるし勉強もできるしというところで、可能性も広がるなと感じています。
――現在『ファミジワ』のエピソードは増えてきました。この先こんなPodcastにしていきたいという憧れの番組はありますか?
藤原:叶姉妹ですかね。
日高:本当に?!(笑)
藤原:自分の信念を持って本気で話しているのが良くて。信念があると、その人の話に説得力が生まれる。叶姉妹のPodcastを聴いていると、理解できないことだらけなのに、こういう考えの人もいるんだと納得できる。ものすごい説得力なんですよ。付き通す力みたいなものを感じます。
――日高さんはどうですか? 一緒に叶姉妹を目指せそうですか?
日高:ちょっと私、すごすぎて目指せないかな(笑)。私はお笑い芸人さんの幼なじみ感や身内ネタみたいなものがすごい好きなので、変わらずワチャワチャしていこうと。
――今後が楽しみになりました。遅くなりましたが、Spotifyで日本初の「RADAR ポッドキャスター」の一組選出されたということで、おめでとうございます。
藤原:もう、なにがなんだかよくわからないのですが、とても嬉しいですね。誰かが面白いと思ってくれないと選んでもらえないものだと思うので。「RADARプレイリスト」に載れば、初めての人が聴いてくださる機会にもなりますし。
日高:『ファミジワ』の第1回目でそのことを話したりもしたね。
――今後の『ファミジワ』にかける思いや、ポッドキャスターとして実現していきたいことがあれば聞かせてください。
藤原:イベントをしたいよね。トークイベントで公開収録みたいなものをやってみたいです。七海ちゃんも女優さんを生かして1人で劇とかしたらいいと思う!
日高:それはやめて(笑)。でもイベントはやってみたい。実はファンの方からもファミレスで喋っているところを見てみたいという声をいただいたんですよ。
藤原:うちらがファミレスで喋っているのを横で聴くということ?
日高:横じゃなくても、ファミレスみたいなところで録ってみたいな。あとファミレスとコラボなんてできたら嬉しいですね。