Suicaもクレカも航空券もiPhoneに集約　ウォレットアプリで快適キャッシュレス生活を

　さて、だいぶ長くなったが、次は交通系ICカードをウォレットに追加してみよう。

　「ウォレット」アプリを開いて画面右上の「＋」をタップ。ここから「交通系ICカード」をタップする。現在、日本国内では「PASMO」か「Suica」が追加できる。

　カードを選んだら「続ける」をタップしてチャージする金額を「1000円」「3000円」「5000円」から選ぶか、直接キーボードから入力して「追加」をタップしよう。利用規約に同意したらiPhoneに追加してあるクレジットカードを使ってチャージ金額を支払う。

　このように新規にPASMOやSuicaを作成するだけでなく、使用中のPASMOやSuicaを取り込むこともできる。その場合は金額指定の画面から「お手持ちのカードを追加」をタップしてPASMOやSuicaに書かれているID番号やあなたの生年月日を入力。利用規約に同意したら画面に表示されているようにカードの上にiPhoneを置いて残高を転送すればよい。

　交通系ICカードを追加すると、自動的に「エクスプレスカード」に登録される。クレジットカードと違い、Touch IDやFace IDを使わなくてもiPhoneを改札やリーダーにタッチするだけで支払いが完了する。

　複数の交通系ICカードを追加している環境でエクスプレスカードを変更したい場合は、「設定」アプリから「ウォレットとApple Pay」を開いて、「交通系ICカード」にある「エクスプレスカード」をタップ。エクスプレスにしたいカードを選択しなおそう。

　交通系ICカードの残高が少なくなってきたら、ウォレットの画面でカードを選択、「チャージ」をタップすればいつでも好きなときにチャージできる。

　ウォレットには、今回紹介したクレジットカードや交通系ICカードのほかにも、「WAON」や「nanaco」といった電子マネーも追加できるほか、航空会社によっては航空券もウォレットに追加できる。

　クレジットカードや交通系ICカード、電子マネーを追加すると、iPhoneを紛失したとき心配だという声も聞くが、iPhoneはTouch IDやFace IDでガードされているし、万が一の時は遠隔でデータを消去することもできる。むしろ従来のプラスチックカードを持ち歩くより安全なので、まだ使ったことがない人は、ぜひ今回の記事を参考にウォレットを活用してみよう。