メルセデス・ベンツのコンセプトカー「VISION AVTR」を木材で再現 YouTuberの驚異の技術力

 息子の誕生日のために、メルセデス・ベンツのコンセプトカー「VISION AVTR」を、木材をメインに再現した車を製作した海外YouTubeチャンネルがあるので紹介したい。そのYouTubeチャンネルは「ND - Woodworking Art」(チャンネル登録者数181万人)で、該当の動画は2022年「100 Days Building A Mercedes Vision AVTR For My Son's Birthday」だ。

100 Days Building A Mercedes Vision AVTR For My Son's Birthday

 メルセデス・ベンツの「VISION AVTR」は、ドイツのミュンヘンで開催されるIAAモビリティ2021にて、コンセプトカーとして発表された車。2009年12月に公開された映画『アバター』のグローバルパートナーとして製作された、自動運転EVのコンセプトカーだ。BCI(ブレインコンピュータインタフェース)により、脳波を使って車を運転できるというコンセプトをもっている。

 リアルサウンドテックでは以前、同チャンネル「ND - Woodworking Art」が過去、息子のためにBMW328 オマージュを木で彫って作り上げた動画を紹介した。原寸大サイズではないが、全長2メートルほどのBMW328 オマージュを精巧に再現したことで、現在では約3,500万回も再生されるほどの人気を誇っている。このように同チャンネルでは、木材をメインに車を再現する動画を投稿しており、多くの人気を集めている。今回はその一環としてVISION AVTRを製作したというわけだ。今回は完成まで100日間を要しており、その緻密で膨大な製作過程を動画で公開している。

 このVISION AVTRを、一部の躯体やタイヤなど除き、木材をメインに作り上げていく。パーツごとに木材ごとを型通りにカットし、チェーンソーを使って綺麗に細かく形を整えていく精巧な作業は、見ていて感動するほど。

 VISION AVTRでは車体後部に「バイオニックフラップ」が33個取り付けられており、その見た目は”は虫類”の背中のように見える。この33個のバイオニックフラップも木材をカットして再現しており、本動画の精巧さがうかがえる。また、木製のVISION AVTRには車体の外側やシートなどにLEDライトが多数取り付けられており、暗いなかで点灯すると、メルセデス・ベンツの高級感を忠実に再現している。また、このVISION AVTRは実際に走行可能であり、誕生日の息子を助手席に乗せて走行する様子は、とても微笑ましい。本動画は英語も使われず、視覚だけで楽しめるようになっているので、気になる方はこの機会にぜひ視聴してほしい。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる