令和『仮面ライダー』、なぜ『ABEMA』恋愛番組出演者が多い？　その理由を考えてみた

　もちろん、今回の『仮面ライダーギーツ』に起用されたのも、今後の演技面に期待が持てる面々だ。たとえば、星乃夢奈は『彼オオカミ』において、集団の中で妹ポジを獲得しながらも、物語を大きく牽引し沢山の見せ場を作りインパクトを残していた。『オオカミ』出演後はすぐにABEMAオリジナルドラマ『ANIMALS‐アニマルズ‐』で、鈴木愛理演じる主人公の妹役を好演しており、掛け合いのテンポもよく、自然な演技に驚かされた。

　杢代和人も『恋オオカミ』で大きく成長する姿を見せ、恋愛を通して自身の殻を破り、最後には切なくも美しい涙を流していたのが印象深かった。ダンスボーカルユニット「原因は自分にある。」で培った表現力がどのように演技で発揮されるのか、期待したいところである。

　もちろん、主役に大抜擢された簡秀吉も、見事カップル成立となった『今日好き-卒業編-』では、途中参加ながらも全身での体当たり的な愛情表現が好印象で、抜群に目を引く華やかさと存在感を残していた。そしてなんといってもこれまでは『オオカミ』出身者の飛躍が目立っていたが、『今日好き』から新たなスターが誕生することで、今後の次世代インフルエンサー発掘の場として大きく注目されることになるはずだ。

　いまや、若手俳優の二大登竜門と言っても過言ではない「ABEMAの恋愛番組×ライダー俳優」。次の“ライダー”候補が生まれてくるかも、という視点で見ると、新たな楽しみ方もできそうだ。