ヘビが4足歩行できる装置を作ったアメリカのYouTuber 可愛らしいヘビの様子を動画で公開

 ヘビは足がなく、体をくねらせて進む生き物。その足がないヘビに足を与えるという、おもしろい動画を投稿したアメリカの男性YouTuberがいるので、今回ぜひ紹介したい。チャンネル名は「Allen Pan」(チャンネル登録者数182万人)で、該当の動画は「giving snakes there legs back.(ヘビに足を返す)」だ。

giving snakes there legs back.

 ヘビにはかつて足があったと言われており、過去には、4本足のヘビ「テトラポドフィス・アンプレクトゥス(Tetrapodophis amplectus)」の化石が発見されたニュースもある。ヘビは落ち葉や砂の下で過ごすようになり、足でかいて進むより、胴体を這うようにして移動するほうが効率的に。結果、進化の過程でヘビには足が不要になったと考えられている。

 そこで本動画では、なくなったヘビに足を戻すのが趣旨となっている。製作するAllen Panは、アメリカ在住のエンジニア。彼は普段から自チャンネルで、優れたガジェットを作り出しては動画で公開しており、人気を博している。今回足を与えるため、ヘビが入り込めるような長めの管を用意し、4本の足を取り付けた装置を用意する。この管にヘビが入り込み、4本の足が動くことで「ヘビに足が戻った」と言えるわけだ。

 ちなみにこちらの装置は、ヘビが自ら制御して足を動かせるようなものではない。4本の足の動きはコードで制御されており、ヘビが管に入ったあとで電源を入れると、自動で前進するようになっている。しかし、いざこの管の後ろからヘビを入れるも、なかなか前面までヘビが頭を出してくれず、困っているシーンもあった。そして、ヘビが管の前から頭を出したことを確認し、いよいよ装置の電源を入れると、4本の足を使って前進した。意外にもヘビは、自身の乗った管に対して大きく反応するようなことはなく、前進する装置をただ受け入れているように見える。装置はトカゲのような歩行の動き方をしており、それに真顔(に見える)で乗っているヘビを見るのは、ややシュールでおもしろくも可愛らしい。製作した本人は「ヘビが快適に感じているように見える」「足ができて喜んでいるように思う」と、大変満足した様子であった。コメント欄では「ヘビが可愛らしかった!」というような、ヘビの可愛らしい様子を褒める感想が目立った。

 すでに述べたとおり、こちらの装置はヘビが自発的に動かしているものではない。一方で、彼のふだんの優れたガジェットを見ていると、将来ヘビが自ら動かせる足の装置を作るかもしれない。それは今後期待したいところだ。

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