ブルーライトや電磁波を軽減し「スマホに追われる生活」から脱却 電子ペーパーケータイ『Mudita Pure』で人生を豊に

電子ペーパーケータイ『Mudita Pure』で人生を豊に

 また本体の右側面にも注目してほしい。3段階のスライド式スイッチが内蔵されており、これはiPhoneのマナーモード切替スイッチに似た機能を持っている。一番上は通常モード、真ん中にするとDon't disturbモード、いわゆるおやすみ機能とも呼ばれるもので、SMSの利用だけが可能になり通話の利用はできなくなる。そして一番下に切り替えると完全オフラインとなり通信関連の機能は一切使えなくなるのだ。『Mudita Pure』を時計や音楽プレーヤーとしてのみ使いたい、というときに便利だろう。

右側面の3段階のスイッチで誰にも邪魔されない時間を作ることができる

 『Mudita Pure』はミニマリスト向けのフィーチャーフォンだが、とはいえ人間は日々仕事をしなくては生活できない。リモートワークが増えた昨今だが、仕事中はノートPCを使いつつ『Mudita Pure』で通話やSMSを利用する、という使い方も悪くは無いだろう。『Mudita Pure』にはそんなリモートワークを支援する機能も実は備わっているのだ。本体だけではデータ通信機能を活用することはできないが、USBケーブルでノートPCと接続することで、データ通信モデムとしても利用できる。仕事中はPCで連絡を取りあい、仕事が終わればオフラインへ、そんな生活にも『Mudita Pure』は向いているだろう。

USBケーブルをつなげばPC用のデータ通信モデムになる

 『Mudita Pure』は画面のユーザーインターフェースもシンプルを極めており、オープンソースで開発したMuditaOSを採用している。MuditaOSのユーザーインターフェースはミニマムかつモダンで読みやすく、直観的な操作体系となっており、さらに電子ペーパーディスプレイに最適なフォントや線の太さを採用した。そもそもMuditaはサンスクリット語で「喜び」の意味であり、MuditaOSは「You’re happy - I'm Happy」、つまりあなたが幸せなら私も幸せになる、というフィロソフィーで開発されている。なお、OSのアップデートにも対応する。

ミニマリスト向け端末として開発されたMuditaOS

 こんなシンプルなフィーチャーフォンなら使ってみたいと思う人も多いだろう。『Mudita Pure』はクラウドファンディングで資金調達が行われ、現在はその支援者向けに製品が発送されている。一般販売はこれからの予定で、気になる予約価格は369.99ドル(約5万円)だ。高価ではあるもののゼロから開発し独自OSを搭載していること、生産台数が少ないことを考えると妥当だろうか。ミドルレンジのスマートフォンが買える値段だが、スマートフォンに追われる生活から逃れ、人生を楽しみたいと考える人なら検討していいかもしれない。なお、現時点でメニュー画面で利用できる言語は英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語そしてポーランド語となる。

5万円で「スマホに追われる生活」から脱却できる

 専用ケースも販売予定だ。これは100%天然のコルク製で、ソフトな手触りとオーガニックな抗菌処理がされ、無臭、帯電防止にもなる。コルクの細胞には微生物が入り込まないためアレルギー性も低い。湿気にも強く『Mudita Pure』と合わせて購入したいと思える製品だ。

コルク製のケースは29.99ドル(約4000円)

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