『ドラ恋~Kiss me like a princess~』最終話ーーキスシーンで俳優たちは本気の恋をした? カップル成立したのは……

『ドラ恋~Kiss me like a princess~』最終話

 遂にこの時がやってきた。演技ではない本気の告白をする最後のドラマ『真実の告白』の撮影が始まる。役名を与えられていないそのままの本人が意中の相手と2人っきりで出演できるドラマで、告白できるのは男性からだ。

 はっしー(橋本裕太)が告白した相手はもちろんあかり(松川星)だ。初対面の時からあかりに話しかけ、初めての“お忍び稽古”もあかりを指名していた。はっしーの活動拠点が中国ということもあり、もし交際することになった場合に待ち受ける、避けては通れない遠距離恋愛についても話し合っていた。告白冒頭は「今ある感情が薄れない保証もない」「“好きです、付き合ってください”って告白を安易にするつもりもない」というような、ともすれば回りくどくも感じられる言葉が並びつつも、最後には「こんなに一人の人に向き合えたのは相手があかりちゃんだったから」「正式なお付き合いを見据えてまた始めたい」と締められた。

 それに対してあかりは、まずはキスをして「私ははっしーのことが好き」とシンプルにまっすぐ答える。はっしーのこの告白についても“真剣に考えてるからこそのことだと思う”とすぐさまその真意を汲み取って前向きな意味合いに切り替えられるあかり。ブレずに強い姿は、迷いや不安を吹き飛ばして包み込んでくれるようで、とても清々しかった。

 そしてみよし(橋下美好)が選んだのは、しおん(鈴木志遠)ではなくりくと(松村陸斗)だった。しおんからの告白に対してちょうどみよしが返事をしている最中に、腹の底からの発声で「みよしちゃん!」とカットインしたりくとの一生懸命な姿は、出会った頃から変わっておらず、そのひたむきさこそがモテ女・みよしの心を捉えたのだろう。

 「好きです、この場所から帰っても一緒に思い出作りたいです」としおんの前でみよしに言い放ったりくと。そして、2人になるとみよしは「良いものをあげたいから、“いいよ”っていうまで何があっても目を瞑っててね」と言ってりくとにキス。「俺の気持ちは、付き合ってほしい」とするりくとと、それに「私で良ければ」と答えたみよしは本当にお似合いだった。

 終盤までなかなか自分の気持ちがわからなかったしおんも、最後の告白では「好きです、めちゃくちゃ。ということを、みよしちゃんの想いとか関係なく、自分の気持ちを伝えたいと思ってここに来ました」「どんな形であれ、みよしちゃんと同じシーズンに出れたことが嬉しかった」とストレートな自身の気持ちをぶつけられていた。恋は成就しなかったものの、彼にとって大きな成長を遂げた経験になったのではないだろうか。

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