本番以外の“禁断キス”は効果あり? 最後の主演をかけた本気レッスン『ドラ恋~Kiss me like a princess~』10話
ドラマ最終話『キミのためなら』の主演を懸けたオーディションは個人戦。その場で組んだペアで演じ、主役を勝ち取れば一緒に本番に臨むペアを指名できる。『鶴の恩返し』がモチーフで、ベッドシーンもあるようだ。メンバーたちは女子寮に集まりオーディションに向けての稽古をすることになった。
前話、みよし(橋下美好)への好意を明らかにしたしおん(鈴木志遠)は、これまでの迷いもすっかり吹っ切れた様子で彼女に対してわかりやすい言動でアプローチしていく。澤田(育子)先生にドラマ撮影の感想を聞かれると、皆の前で「追いかけるような台本だったので、自分としても感情移入できて楽しかったです」と話した。みよしを先に稽古に誘い出したりくと(松村陸斗)もしおんとのキスシーン は「見てらんなかった、嫌だった」と正直な感想を本人に伝える。その稽古中にしおんがりくとを呼び出し、自分のみよしへの好意を伝え、互いにオープンに遠慮なく頑張ろうと話し合う、みよしへの好意の渋滞ラッシュが凄まじい。しかも、しおんからの正々堂々とした宣戦布告によってりくとからもさらにみよしに対する積極的なアプローチが引き出され、「俺の方が絶対に好きだから。気持ちの強さだけは自信がある」と面と向かってみよしに伝えられていた。これまではどこか自信のなさのあったりくとから、この言葉が聞けたことに大きな成長や変化が感じられた。
その狭間で複雑で切なげなのはやはりゆあ(白石優愛)だ。りくとに 「りくとくんが誰を指名するか皆わかってる。私は(誰かわかる)?」と突っ込んだ質問をする。きっと、りくとが期待通りの答えはくれないことをわかっていながら、ここで突っ込んでも奇跡は起こらないと知りながらも。りくとが、ゆあはしおんを指名するだろうと示唆するような回答をすると「その人とりくとくん」と答えていたが、本当はおそらくりくとのことを指名したいのだろう。最初からみよし一筋の彼を前に、さらに自分も最初はしおんのことを相談していた立場からすると、りくとの名前だけを伝えることはなかなか難しいのかもしれない。