VShojoの日本上陸に、小学館のメタバース参入――2022年上半期の終わりに起きた大きな変動

22年上半期末に起きた「メタバースの変動」

 国産メタバースの『cluster』は、北米への初進出を果たした。人気スマホアプリゲーム『Fate/Grand Order』の北米版リリース5周年を記念したスペシャルワールドが、7月1日に公開されたのである。ゲームのプレイヤーであれば自然と理解できるようなワールドとなっているが、各言語は全て英語。ワールドのキャプションも英語であり、明確に英語圏のユーザーを意識したものとなっている。

 『VRChat』などと比較すれば、『cluster』はまだまだ日本人向けのサービスとしてのイメージが強い。しかし、米国で生まれた『VRChat』が日本でも言語の壁を越えて人気を得ているのであれば、その逆も十二分に考えられるだろう。スマホ対応済みの日本が誇るメタバースが、他国でどのように受容され、どのようなユーザーに支持されるか、今後の動向にも注視したい。

 今年も残すところ半年となったが、その境目はVTuberもメタバースも、大きな変動が予感される大きな動きがあった。気温もますます上がっていくことが予想されるが、バーチャルの世界の熱気は夏に向けてどこまで高まるだろうか。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる