Z世代の「憧れの存在」 佐藤ノアが明かす“プロデューサー”の一面と自然体であり続ける秘訣

佐藤ノアの“プロデューサー”としての一面

 歌手、モデル、YouTuberとして活躍し、2020年には『オオカミくんには騙されない』(ABEMA)に出演したことで、ますます注目を集めた佐藤ノア。Z世代にとって常に憧れの存在であり続ける彼女がプロデューサーを務める香りのブランド「Shefar(シーファー)」から、新商品の「Liela(リエラ)」が発売される。

 今回は6月10日から12日に開催されたShefarのポップアップストアの様子をレポートすると共に、佐藤ノアがブランドにかける思い、そして常に自然体であり続ける秘訣にせまる。

 “憧れの女の子”がコンセプトであるShefarのポップアップストアでは、第1弾の商品「Pipiel」と今回新たに発売される「Liela」が並ぶ。会場には佐藤がモデルを務めるイメージビジュアルと、佐藤が綴った「Liela」の物語がパネルとなって展示されていた。中央にはイメージビジュアル撮影時のセットを再現した撮影スペースがあり、来場者は誰でもこのセットで佐藤になりきり撮影することができる。

 佐藤とAnyMind Group株式会社が共同で開発するShefarの香水は、香りはもちろん、ボトルにもたくさんのこだわりが込められている。今回のポップアップストアもそんなボトルのイメージを想起させる空間となった。ポップアップストア開催期間中は佐藤と1対1で会話ができるオンライントークが当たるガチャガチャのイベントや、2ショットチェキ会等のイベントも用意されており、誰もが楽しめる工夫が凝らされていた。

――今回の香水のコンセプトを改めてノアさんの言葉でお願いします。

ノア:「Shefar(シーファー)」のコンセプトは「憧れのあの子」なのですが、今回は特に夕暮れをイメージして「空模様みたいに変わっていくあの子」を意識しました。香りとしてはバニラのちょっと甘い香りがベースになっていますが、甘いだけじゃ終わらせないという思いを込めています。“お上品な気分屋の女の子”という印象にしたかったので、ボトルのデザインも含め、香りもそんなイメージになったかと思います。

――前回も佐藤さんの綴ったオリジナルの物語がありましたよね。

ノア:そうなんです。毎回香りを楽しみながら書いているのですが、いろいろなものを同時進行で作っているのでたまに似てしまうこともあります。同じ時期に作っている音楽が香水とどこかリンクしてしまったり。ボツにならなければ、もしかしたらこれから「Liela」のような楽曲がリリースされることもあるかもしれません。

――先ほどの「甘いだけじゃない」というところも「suga/es(シュガレス)」の活動と近いなと感じましたが、意味があるのでしょうか?

ノア:「suga/es(シュガレス)」は私が名前を考えたわけじゃないのですが、今回の「Liela」に関しては匂いが甘いだけで終わらないように作っています。徐々に深みを増していくというか。それってちょっと“色気がある”ということにも繋がると思っていて、甘いだけじゃなく、もうちょっと深いところまで踏み込んで作っているイメージです。

――1人目の「Pipiel(ピピエル)」との違いを教えてください。

ノア:「Pipiel(ピピエル)」は、何も知らなくてすごくフラットな女の子をイメージして作りました。10代の女の子のような感じですね。「リエラ(Liela)」はもっと色々なことを知っていて大人っぽいイメージです。

――ちなみに“あの子”の名前やイメージする雰囲気は、どこからインスピレーションを得ているのでしょうか?

ノア:名前はAnyMindのみなさんと一緒に考えています。アイデアをいただくなかで、私が響きを気に入ったもので名付けていますね。香りを嗅ぐ中で、「これだ」と思うことがあるので、その感覚を大切に決めています。

――では、香りの作り方で、こんな香りにしたいという思いや、インスパイアされるものがあれば教えてください。

ノア:作っていくなかで、私の好きな香りを少しずつ混ぜています。トップノートやミドル、ラストノートなど、香りって実は奥が深くて。同じ香りを入れても順番が変わるだけで急に嫌な匂いになったりするんですよね。だからすごく難しい。でも楽しんで作っていますよ。チームの皆さんと一緒に「これは違うね」と言いながら、試行錯誤して作っています。ただ、香水作りは思った以上に大変で、その場の香りだけでなく、自分がつけて家に帰ってからが重要だったりするので、とても時間のかかる作業だと感じました。

――香水のビジュアルや、毎回ノアさんがモデルを務めるイメージビジュアルの美しさもShefarの魅力だと思いますが、注目してほしいところはありますか?

ノア:全部ですね。香水のブランドさんって色々あると思うのですが、Shefarは世界観をすごく大切にしているので、イメージビジュアルや商品を見た人がこの独特の世界観を感じとってくれたらいいなと思っています。こちらからなにかを押し付けたりはしませんが、いい印象で受け取っていただけたら嬉しいですね。

――素敵なボトルデザインですが、こだわりがあれば聞かせてください。

ノア:毎回、自分が好きなものを詰め込んでいるのですが、インテリアにしても可愛いという部分は大切にしています。私はすごくミーハーなので、私が欲しいものはみんなも欲しいものだと思うんですよ。なので、ちゃんと欲しいと思えるものを作っています。

――今後、Shefarで挑戦していきたいことがあれば教えてください。

ノア:次は少しマイナーな香りの香水を作りたいですね。いまはメジャーな香りの香水を作っているので、今後は香水が好きな人が好きになるような一癖ある香水が作れればと思います。あとはユニセックスのものも考えていて。いまは“あの子”を女の子にしていますが、何人目かが男の子になる場合もあると思います。

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