あなたの脳波が100万円で買い取られる? 東京に世界初の『脳波買取センター』登場

東京に『脳波買取センター』脳波を100万円で買い取り?

 アートとテクノロジーを融合し作品を手掛けるKonelは、脳波を買い取り、そのデータから収益化を図る「BWTC」を発足した。「BWTC」は、自動買取機を用いて脳波を買い取り、独自のプログラムで脳波絵画を生成し、販売するという。

 7月30日から開催される「BWTC Trade Week」では来場者の脳波をその場で買い取り、同時に脳波絵画の展示も行われる。本プロジェクトの目的は、目に見えないデータが無意識に取引される現代で、情報の価値について考え、新たな取引の形を模索することとしている。今回のイベントにて買い取った脳波データは、将来的に絵画以外の形態へ変換され、発表や販売を行う可能性も見込まれている。

 本イベントに入場条件はなく、無料で入場できる。年齢・性別など関係なしに、どんな人の脳波でも一律100秒間1000円で買い取られる。買い取りの際に、個人情報は取得せず、自動買取機に「100秒間なにを考えているか」という思考情報を入力する。期間中、支払いが100万円分、すなわち10万秒分まで買い取りが実施され、その後は脳波絵画の展示即売会が行われる。

 会場では、「BWTC Trade Week」開催以前に買い取った脳波データによって描かれた脳波絵画が展示される。脳波絵画には、計測時の思考情報および提供者のイニシャル、買い取り日時や位置情報が刻印され、作品として購入することも可能だ。また、会場で買い取らせた自身のデータを用いた脳波絵画の受注販売も行われる。

脳波絵画(サンプル)「My Son by M.U..」

 

 本プロジェクトでは、ひらかれた生体データ取引の未来、脳科学にまつわる新しい取引の形について、オープンなコミュニケーションを生み出すことも目指しているそうだ。活動を推進すべく、Konelはプロジェクトへの投資・協賛を受け付けている。投資された金額に応じ、BWTCが取得した脳波データの活用が可能になるそうだ。(例:10万円を投資すると、1万秒の脳波データの活用が可能になる。)活用方法に関してはBWTCのテクノロジーの応用、新規プロジェクトのための共創などが検討されている。

■脳波の活用を試みる投資・協賛の受付

第一次募集期間︓6月22日〜7月20日
問い合わせ先︓https://www.bwtc.jp/contact

■「BWTC Trade Week」概要

会期︓2022年7月30日〜8月7日
開場︓11:00〜19:00
場所︓アーツ千代田3331
Official Site : https://www.bwtc.jp/
ティザームービー︓ https://vimeo.com/698467100

トークセッション〈藤井直敬 ✕ 川田十夢 ✕ BWTC〉
開催:7月30日 17:00〜18:00
事前申込(必須)はこちら

キュレーターによるガイドツアー
開催︓7月31日〜8月7日1 4:00〜14:30
事前申込(必須)はこちら

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