『恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss me like a princess~』5話ーーキスシーンで力が入りすぎて…… 初主演・りくとの葛藤とみよしの優しさ

『恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss me like a princess~』5話

 ドラマ第3話『どうしての先に』のオーディションは、意中の相手に告白をする“告白オーディション”となる。告白は男性メンバーからで、100人の一般視聴者によるオンライン審査を経て主演が決まる。ポイントは「本気の告白で観る人を魅了できるか」。

 その結果、チャンスを見事モノにしたのはみよし(橋下美好)を一途に想い続けたりくと(松村陸斗)だ。「みよしと主演取りたいって本当に思ってる。他の人と主演取ってるみよしを見たくない。俺が引っ張れてないから、主演取って男らしいとこ見せたいって思ってる」「今は一番気になってるじゃなくて好きだと思ってる」と真っ直ぐに想いを伝えた。

 これに対してみよしも、りくとの印象を“ドジ”と捉えたうえで、そんなところが「私だけが見れてる部分なのかなっと思ってすごく愛おしいと思った。りくとくんらしいところを知れる時間をいっぱい作りたいと思う」と答え、彼女の中での心境の変化を覗かせた。「でも俺は引っ張りたいと思います」と重ねたりくとだったが、この気持ちが本番では彼自身を縛り窮屈にしていくことになる。

 りくとは演技未経験で、もちろん主演を務めるのは本作が初。助演にベテラン俳優も交え、何度もテイクを重ねてしまうと焦りも募っていくのだろう。さらにはみよしが好意を寄せている相手が、2話連続主演を獲ったしおん(鈴木志遠)となれば、どうしたって意識して力んでしまうのかもしれない。

 シーンを撮り終えるごとに「悔しい、まじ悔しい」と口にするりくと。“悔しい”という気持ちを抱くということは、自分の中で思っていたよりもさらに上手くいかなかったということなのだろうが、少しベクトルが自分自身に向き過ぎてしまっていたかもしれない。もちろん現場の皆に迷惑をかけたくない、進行を遅らせたくないなどのプレッシャーがあったとはいえ、それだとみよしが撮影後のインタビューで答えていた通り、“一緒に作り上げていく”という空気感はなかなか醸成されにくいだろう。

 今度こそ撮影現場でリードして良い格好を見せようと息巻いていたからこそ、現実とのギャップが余計に悔しいのだろうが、みよしの優しさや寄り添いに甘え、もう少しみよしの肩を借りても良かったようにも思える。落ち込みすぎるのもそれはそれで独りよがりになってしまい、どうしたって周囲との距離を生んでしまうものだ。そんな中、今話は引き続きみよしの魅力が炸裂していた。

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