薬の服用も忘れない! 「iOS 16」×「watchOS 9」が可能にする健康管理とは?
Appleは開発者向け会議「WWDC22」にて、次期OSとなる「iOS 16」や「watchOS 9」を発表した。それぞれにさまざまな新機能が取り入れられているが、実はこの2つのOSは健康管理機能のアップデートという意味でも、大いに協調できるのだ。
Apple Watchなしでもフィットネス
iOS 16では、すべてのiPhoneユーザーがApple Watchを持っていなくても、フィットネスアプリを使うことができるように。これにより、毎日のムーブゴールを設定したり、消費したアクティブカロリーがムーブリングを完成させるのに、どの程度役立っているのかが確認できる。
この機能ではiPhoneのモーションセンサーを利用し、歩数や移動距離、上った階段、他社製アプリケーションからのワークアウトを追跡することができ、それらをアクティブカロリーの推定消費量に換算するのだ。
このようにスマートフォンだけでフィットネスデータを収集する動きは他社でもみられ、Googleの「Pixel」シリーズでは本体カメラを利用し、心拍数や呼吸数を測定できる。スマートウォッチやスマートバンドなどの追加デバイスを購入しなくてすむのは、消費者にとってもメリットだろう。
iPhoneとApple Watchで服薬管理
薬ごとにそれぞれのタイミングがあり、つい忘れがちな服薬のタイミング。しかしiOS 16のヘルスケアアプリケーションでは服薬リストを作成し、管理することができる。もちろんスケジュールとリマインダーの設定も可能だ。
そしてwatchOS 9では服薬アプリケーションにより、薬の服用をいつでもどこでも簡単に記録することができる。肌身放さず身につけているスマートウィッチにとって、うってつけの役割だ。
さらにユーザーは、iPhoneのカメラをラベルにむけることで薬を追加したり、服用している薬の説明書を読んだり、薬の間で重大な相互作用が起こる可能性についての通知を受けることができる。まず米国から提供されるこの機能も、数多くの薬を服薬する人にとってはありがたい機能だろう。