“LOLカスタム”的に盛り上がる『Civilization VI』マルチプレイ配信 人気ストリーマーの演説バトルや心理戦の見どころをチェック

『Civilization VI』配信はなぜ盛り上がる?

インパクト抜群の演説から突然の裏切りまで 対人戦が引き出す『Civ VI』の味わい

 上述の通り、『Civ VI』は様々な要素が複雑に絡み合っているため、シリーズ未経験者や動画勢の場合は基本ルールを把握すること自体が難しい。しかし、人気ストリーマーによるマルチプレイ配信には、ゲームシステムを詳しく知らずとも楽しめる“ならではの見どころ”がたくさん詰まっている。特に一度見てもらいたいのが、参加者が一同に介して重要な議題について討論する「世界会議」のシーンだ。

 本来であれば「有力者の横暴を諫めるために制約を課す」などの立ち回りが求められるが、マルチプレイ配信の参加者たちは経験者と初心者が入り乱れた状態、かつ個性豊かなストリーマーたちが粛々と進行するはずもなく、会議中に大仰なスピーチで場をかき乱す一種のパフォーマンス合戦が勃発。方々から驚異と見なされたらいじんに対し、k4senが世界会議の場でギレン・ザビの如く高らかに声を上げ、一連の流れを見ていた参加者たちの笑いを誘う珍事が巻き起こった。

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 また、世界会議のスピーチだけでなく、人間同士が競っているからこその心理戦もマルチプレイの魅力だろう。配信では各ストリーマーが基本的に一人でプレイしつつも、タイミングを見計らって個別通話(Discord)を繋いでいるシーンが多く見受けられた。そこで行われる取引の数々は各々の欲望が如実に反映されており、ゆえに表面上の和平や突然の裏切りといった生々しい駆け引きへと繋がっていく。こうした心理戦は詳細なルールが分からずとも顛末自体が面白く、『Civ VI』並びにストラテジーゲームの本質を端的に現していると言っても過言ではないだろう。

 1週間弱という短期間で着々と注目度を高めている『Civ VI』のストリーマー配信。1プレイにつき平均で約6時間ほどかかるものの、参加者たちの熱意はなお冷めず、自国の発展に今後も生命を捧げると思われる。興味のある方はこの機会を逃さず、真剣ながらも笑い溢れる戦いをぜひその目に焼き付けてみてはいかがだろうか。

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