“LOLカスタム”的に盛り上がる『Civilization VI』マルチプレイ配信 人気ストリーマーの演説バトルや心理戦の見どころをチェック

『Civilization VI』配信はなぜ盛り上がる?

 実に31年の歴史を誇る名作ストラテジーゲーム「Sid Meier's Civilization」(Civilization)シリーズ。その最新作『Civilization VI』(以下、『Civ VI』)がここ最近、TwitchやYoutubeで活躍する有名ストリーマーの間で注目を集めているようだ。

【 CIV6 】夜の世界 【 夜更カス 】

 本稿では盛り上がりを高めている『Civ VI』のプレイ配信に焦点を当て、初心者でも楽しめる”観戦の見どころ”について言及する。

10時間以上の戦いもザラではない『Civ VI』で人気ストリーマーの宴が続く

 ボードゲーム風のマス目付きマップを舞台に繰り広げられる「Civilization」。同シリーズの大きなテーマは、“文明の頂点に立つ”ことである。プレイヤーは史実に基づく指導者から1人を選択し、4つの勝利パターン(制覇・科学・宗教・文化)を目指して自国を発展させ、各地へ拠点を広げながら他の指導者たち(プレイヤー)と競い合っていく。

『シヴィライゼーション VI』 日本語版ローンチトレーラー

 ストラテジーゲームということもあって豊富な手段が用意されており、「他国との外交に注力する」「軍事力を武器にひたすら都市を侵略する」「科学力を伸ばして宇宙開拓に挑む」……など、プレイスタイルに応じて様々な立ち回りが可能。都市を運営するシミュレーションゲームは数多くあれど、同シリーズは文明(国家)という大枠にフォーカスしている点がポイントだ。ちなみに現在の最新作は、2016年10月に発売された『Civ VI』。リリースから6年目を迎えた現在も人気は衰えておらず、販売サイトのレビュー欄には「何万時間でもできる」「時間の溶け方が尋常ではない」といったユーザーコメントが多数並んでいる(参考:Steam

 そんな『Civ VI』が直近でストリーマーに取り上げられたのは5月末。k4sen・イブラヒム・葛葉・叶・らいじん・たぬき忍者・しゃるる・象先輩(敬称略)の計8名が集まり、経験者および初心者を交えたマルチプレイが始動。この日以降、各々が別作品のプレイ配信を挟みながらも同メンバーによる戦いが続いており、本稿を執筆している6月6日も早朝まで文明戦争が賑やかに催されていた。

【CIV6】今日はマジでやるから【にじさんじ/イブラヒム】

 eスポーツライターのスイニャン氏が記事で触れていたように、ストリーマー界隈では以前にも同様の構図で『League of Legends』が取り上げられたことがある。そのまま連日のカスタムマッチを経て徐々に参加者が増えただけでなく、イベントの二次会から一種のブームへ繋がり、ストリーマー大会「The k4sen - League of Legends」開催にいたった……という興味深い事例だ。人気ストリーマーによる『Civ VI』のマルチプレイ配信はまだ始まったばかりだが、大勢のファンを抱えるストリーマー同士が揃ってゲームに取り組むことで、ユーザー層の増加および同シリーズの認知度向上に繋がるのはまず間違いないだろう。

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