『モンスターハンターライズ:サンブレイク』NPCとの共闘が変えるゲーム体験とは? 新たな情報から解説
2022年5月10日、CAPCOMは6月30日発売予定の『モンスターハンターライズ:サンブレイク』の最新情報を発表した。本作は『モンスターハンターライズ』の大型拡張コンテンツとして、さまざまな要素が追加されることになる。今回は、5月10日に発表された新要素について解説したい。
新たに発表されたモンスターたち
今回の発表では、『サンブレイク』で「セルレギオス」が復活することが明らかになった。「セルレギオス」は『モンスターハンター4G』で初登場した飛竜種のモンスターで、同作の看板モンスターでもある。飛行能力が高く、鋭い急降下でハンターに襲い掛かったり、「刃鱗」と呼ばれる鋭い鱗を飛ばしたりといった多彩な攻撃手段を持つ。
セルレギオスといえば、怒り時に角が立ち、鱗が逆立つのが特徴だが、このビジュアル面の変化もかなりこだわって制作されているようだ。『モンスターハンターライズ:サンブレイク』の画質で生まれ変わるセルレギオスに注目したい。
また、ライズから登場したモンスターの亜種も新たに発表された。氷人魚竜「イソネミクニ亜種」は、氷のブレスを扱うモンスターで、身体から常に冷気を放出しており、周囲を凍らせてその上を滑りながら移動するとのことだ。トリッキーな動きでハンターを翻弄することだろう。
もう一体紹介されたのは、溶翁竜「オロミドロ亜種」だ。こちらは溶岩洞に生息しており、地中に潜った際に身体の一部が高温化する「溶熱状態」となるのが特徴。海竜種であることも相まって、どこか「アグナコトル」を彷彿とさせるモンスターとなっている。しかし、オロミドロ亜種は尻尾に蓄えた溶岩を投擲するといった攻撃を行うため、動きが読みづらそうだ。
オロミドロといえば、通常種に苦戦を強いられたハンターも多いのではないだろうか。オロミドロの戦いづらさの一因として、前脚などの肉質の堅さがあった。亜種の場合は「溶熱状態」であれば肉質も柔らかくなり、戦いやすくなっているのかもしれない。
NPCと共闘できる「盟勇クエスト」が実装
『モンスターハンターライズ:サンブレイク』では、ストーリーに登場するさまざまなキャラクターと共闘できる「盟勇」システムが実装されるそうだ。盟勇は「盟勇クエスト」と呼ばれるシングルプレイ専用クエストに同行し、プレイヤーとともに狩猟を行う。盟勇はモンスターへの攻撃だけでなく、体力の回復や罠の設置、操竜など多彩な行動でプレイヤーをサポートしてくれる。
盟勇には、エルガドとカムラの里の双方からキャラクターが選出されている。エルガドの王国騎士からは「フィオレーネ」「ルーチカ」「ジェイ」「提督ガレアス」「教官アルロー」が参戦する。また、カムラの里からは「ヒノエ」「ミノト」をはじめとした複数のキャラクターが参戦するようだ。
NPCを同行させるシステムといえば、『モンスターハンターフロンティア』のレジェンドラスタが懐かしい。しかし、翔蟲(かけりむし)アクションや操竜といった『ライズ』ならではのシステムがあれば、NPCとの共闘であってもラスタとは印象が変わってくるはずだ。ソロ専門のハンターでも賑やかな狩猟体験が味わえることだろう。
NPC同行がストーリーに与える影響についても期待が膨らむところだ。NPCが同行するクエストであれば、人間ドラマを描きやすくなり、ストーリーにも奥行きが生まれるのではないだろうか。たとえば、各キャラクターを深掘りするサイドクエストのような形で盟勇クエストが用意されていれば、キャラクターへの愛着が湧きそうだ。
盟勇システムの実装により、『サンブレイク』の狩猟体験やストーリーに与える影響はどれほどのものになるのだろうか。