『モンハンライズ』は過去作の不評モンスターを“改良”しまくる良作だ 古龍やヌシ討伐追加の大型アプデに感じた魅力

『モンハンライズ』は過去作の不評モンスターを“改良”しまくる良作だ 古龍やヌシ討伐追加の大型アプデに感じた魅力

 2021年4月28日、『モンスターハンターライズ』に無料大型アップデート「Ver.2.0」が配信された。今回のアップデートは多数の新規モンスターのほか、待望の「ヌシモンスター」の通常討伐クエストなど盛り沢山の内容となった。

 この記事では、「Ver.2.0」の追加要素について一通り遊んだうえでレビューを掲載している。アップデートに関するネタバレを含むため、新鮮な気持ちでプレイしたいという方は注意して読んでいただきたい。

生まれ変わった「クシャルダオラ」に驚き 追加された3体の古龍と対峙

 今回のアップデートでは、かねてより告知されていた「オオナズチ」に加え、「クシャルダオラ」「テオ・テスカトル」の計3体の古龍種モンスターが追加された。

 「オオナズチ」は周囲の風景に擬態するカメレオンのような特性を持つ古龍だ。グラフィックが刷新されたことにより、爬虫類のような体表がより緻密に表現されている。

 「オオナズチ」と対峙するのは久々だったが、たびたび透明化して居場所がわからなくなるため、緊張感のある戦闘を楽しめた。また、毒のブレスを多用するため、回復薬や解毒薬が欠かせない。できることなら、漢方薬を持っていくといいだろう。筆者はオオナズチの動きに翻弄され、回復アイテムを多量に消費しながら辛勝という結果となった。


 一方、「クシャルダオラ」はかなり戦いやすい相手に変貌していて驚いた。

 これまでの「クシャルダオラ」は、”飛行している時間が長く攻撃のチャンスが少ない”、”風圧をまとっていてまともに近づけない”など非常に戦いづらい相手だった。これに加え、『アイスボーン』では”閃光玉で落とせない”、”視界を遮る竜巻をフィールドに設置する”など、厄介このうえないモンスターとしてハンターから敬遠されていたという過去がある。

 しかし、そんな古龍も、今作では戦いがいのあるモンスターへと生まれ変わっている。まず、『ライズ』の「クシャルダオラ」はほとんど空を飛ばなくなったため、ハンター側の攻撃のチャンスが目に見えて増えている。また、今作で「クシャルダオラ」が起こす竜巻はすぐに消失するため、プレイヤーの行動をいたずらに制限されるというストレスは感じない。

 かといって、明確に弱体化されたわけではなく、新たに追加された龍属性攻撃など容易には回避できない技もあった。また、「翔蟲受け身」を使わなければ即死級のコンボも繰り出してくるなど、しっかり歯ごたえもあるモンスターへと仕上がっているのが嬉しい。

 「リオレウス」と対峙した際にも感じたが、『ライズ』では過去作で不評だったモンスターに対する意欲的な改良が見られる。空を飛び続けていたり、風圧でまともに近づけなかったりといったユーザーにとってストレスになってしまう要素を排除し、ただ純粋に”戦っていて楽しい”と感じられるモンスターへと生まれ変わっているのである。このあたりのさじ加減が絶妙だ。

 最後に登場する「テオ・テスカトル」は、『アイスボーン』のものと比較して大幅に動きが変わったという印象はないし、接触時のスリップダメージは控えめになったと感じた。だが、攻撃後の隙が少なくなっており、前作で何度も戦っていたにもかかわらずかなりの苦戦を強いられた。

 個人的には、「テオ・テスカトル」の炎や粉塵爆発などのエフェクトがややアニメ調に変化しているのが面白い。基本はフォトリアルでありながらトゥーンの要素も加えたエフェクトは、今作のグラフィックの真骨頂といえるのではないだろうか。

待望の「ヌシモンスター」通常討伐クエスト


 今回のアップデートでは、「ヌシモンスター」とのタイマンも実現している。追加されたのは「ヌシ・アオアシラ」「ヌシ・リオレイア」「ヌシ・タマミツネ」の3体だ。

 「ヌシ・アオアシラ」と「ヌシ・リオレイア」は、百竜夜行で遭遇した際には脅威に感じていたものの、通常クエストで戦ってみると存外戦いやすい相手だった。通常個体と異なる動きはするものの、百竜夜行で対処できていた人ならさほど問題なく戦えるはずだ。

 問題なのは「ヌシ・タマミツネ」だ。このモンスターは即死級の威力を誇る技を複数持ち、油断すると即座にキャンプへ運ばれる羽目になる。時間をかけて動きを見ながら戦ってみたものの、ついに「ヌシ・タマミツネ」を弱らせることもできないまま、クエスト失敗の憂き目を見ることになった。防具を強化して後日再挑戦しようと思う。

 また、今回のアップデートでは「ヌシ・リオレウス」と「ヌシ・ディアブロス」も追加されたようだが、こちらは百竜夜行への登場のみに留まり、まだ単体討伐クエストはないようだ。この2体もかなり凶悪なモーションを持っており、存分に戦場を引っ掻き回された。興味がある人は、ぜひとも百竜夜行で戦ってみてほしい。

 余談だが、ヌシモンスター通常討伐クエストは解放条件が少し特殊なようだ。おそらく、「百竜夜行で該当のヌシモンスターを討伐」は必須条件だが、それに加え、「百竜夜行を一定回数以上クリア」や「HR40以上」など複数の条件があるように思える。

 というのも、筆者は「ヌシ・タマミツネ」の討伐経験があったにもかかわらず、HR40を超えても単体討伐クエストが出現しなかったのである。が、そのあと百竜夜行のクエストを繰り返しクリアするうちにクエストが出現したのである。筆者と同じく、そもそも百竜夜行をあまりプレイしていなかったというプレイヤーの場合、繰り返し百竜夜行をクリアすることでヌシモンスターの通常討伐クエストが出現するかもしれない。

装飾品や防具の追加により装備の選択肢に幅が広がる


 『モンハン』の醍醐味といえば、より強力な(あるいは便利な)スキル構成を考えて装備を組むことだろう。

 しかし、今作の一部武器種では、その会心率の高さから”ナルガ武器一強”という風潮が強かったように思える。そんな状況も、「Ver.2.0」のアップデートで一変するかもしれない。

 というのも、今回のアップデートでは、会心率を高める「見切り」のレベル3が付いた頭防具「カイザークラウン」が登場したからである。

 また、「弱点特効」スキルが発動する「痛撃珠」、「超会心」スキルが発動する「超心珠」など多数の装飾品が追加され、ある程度自由に装備を組みながら火力系スキルを盛り込めるようになった。これまでは使いづらかった一部の武器・防具にもスポットライトが当たるかもしれない。

 個人的には、「重ね着装備」の追加も嬉しい。アップデート以前の『ライズ』では、スキルを重視した結果、珍妙な見た目になってしまうことも少なくなかった。重ね着装備があれば、見た目のかっこよさも保ちつつスキルの組み合わせを追求することができる。今回のアップデートを以て、『モンスターハンターライズ』は再スタートを切ったといえるだろう。

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