アルコ&ピース・平子がより身近に　個人チャンネル『平子お買い物クラブ』で垣間見える「色気」とは

　アルコ&ピースのボケにしてブレインでもある平子祐希。自他ともに認めるほどの愛妻家、だがどこかミステリアス、そんな謎に包まれた彼のベールが明かされているYouTubeチャンネルがある。それが『平子お買い物クラブ』だ。2021年10月に開設され、まだまだ動画本数も少ないが、すでに唯一無二の雰囲気を醸し出している。

　『平子お買い物クラブ』とは、平子祐希と仲の良いタイムマシーン3号・山本浩司や宮下草薙・草薙航基とただショッピングを楽しむグループの総称。ある日大型バイクが停車しているのを見た妻・真由美氏の「パパががこういうの乗れたら楽しそうだね」の一言を叶えるため、改めてYouTubeチャンネルとして立ち上げられた。

　「平子祐希」という男の一番の魅力はなんだろうと尋ねられた時、筆者は「色気である」と答えたい。そしてその色気から来る「出来そうな雰囲気」こそ平子祐希の武器なのだ。彼の代表的なキャラクターの一人でもある「意識高い系IT社長・瀬良明正」をはじめ、彼の作り出すコントを見てもらうと分かるように、平子祐希という芸人の「雰囲気作りの上手さ」はズバ抜けている。どんな職種であろうとも「その人にしか見えない」という所を絶妙に突いてくる。山のように大きな躯体、鼓膜を震わせる低音ヴォイス、雄々しく生え揃えられた髭、彼の一挙手一投足その全てが「色気」に繋がっている。

　それはコントだけの話ではない。なにかを始めればそれがどんなことであっても様になる、いや様になってしまうのが平子祐希なのだ。たとえば、シガーバーで葉巻をお買い物する企画では、平子は非喫煙者であるにも関わらず、まるで「かれこれ20年間吸ってます」感を一瞬で演出してしまう。動画内で葉巻を吸うことになった経緯を尋ねられた平子は「俺が、というより周りがじゃない？ 平子さん葉巻ぐらい吸ってもいいんじゃないの？ っていう世間からのイメージ。じゃあ吸うよっていう」と話していた。自分のブランディングイメージを完璧に把握しそれに全力で答える。このサービス精神は平子祐希がROLANDかの二択。

　この『平子お買い物クラブ』では、そんな彼の「平子」な一面を存分に味わうことができると同時に、彼の「素」の部分も垣間見ることができるのが最大の魅力だ。なんと言ってもカメラワークが抜群で、常に横からの目線で撮られており、まるで本当に「平子祐希と2人で買い物に行っている」ような錯覚に陥ってしまう。特に車の運転シーンでの助手席目線から見る平子はもはや「セクシーの権化」と言っても過言ではなく、否応なくドキドキしてしまう。