日本のFPSがアジア1位に輝いた日ーーPaper Rex戦を勝利で飾ったZETA DIVISIONにインタビュー

PRX戦を終えたZETAインタビュー

 地球の反対側、北欧の地アイスランド・レイキャビクで熱きドラマが生まれている。

 Riot Gamesが手がける5vs5のタクティカルシューターゲーム『VALORANT』。その世界大会にあたる『2022 VALORANT Champions Tour Stage1 Masters Reykjavik』が、4月10日より開催されており、そのなかで、日本代表チーム「ZETA DIVISION」が快進撃を続けているのだ。

 下馬評では、早々にグループステージ敗退を決め、姿を消すだろうと目されていた「ZETA DIVISION」だが、世界の並いる強豪を下し、ついには初戦で大敗を喫した「DRX」にリベンジを果たしベスト4を確定させた。

『VALORANT』世界大会ベスト4以上確定! 世界が注目する「ZETA DIVISION」のシンデレラストーリー

2022年4月10日から4月24日にかけて、アイスランド・レイキャビクにて『VALORANT』の世界大会『2022 VALORA…

 4月23日に開催された大会10日目では、同じアジア地域の代表「Paper Rex」(以下PRX)と対戦。第一マップ「アイスボックス」を6-13で落とすも、第2マップ「ヘイヴン」を13-2の大幅リードで勝利。最終マップの「スプリット」では、息つく暇ないシーソーゲームを繰り広げ、13-10で勝利し、世界ベスト3を確定させた。

 試合の興奮も冷めやらぬなか行われた、プレスカンファレンスの模様をお届けする。

ーーベスト3位おめでとうございます。Dep選手にお聞きします。2マップ目「ヘイヴン」はPRXの勝率100%ということで、非常に厳しい戦いが予想されました。先日のインタビューでも、「あまりヘイヴンが得意ではない」と語っていましたが、どのあたりに注意して挑まれましたか?

Dep:今回は1マップ目の結果がよくなく、みんなでリセットしようと話し合いをしていました。悔いの残らないよう自分自信もイケイケなプレイを心がけました。

Dep

ーーご自身としては、勝因はどのように分析していますか?

Dep:みんなきちんとリセットできて、コミュニケーションをいっぱい取れたのが勝因かなと思います。

ーーLaz選手にお聞きします。ベスト3ということで率直な感想をお聞かせください。

Laz:めちゃくちゃ嬉しいです。世界ベスト3とともにアジア1位を獲得できたと思っていて、そこも含めて嬉しいです。

Laz

ーー事前の研究では、PRXはどのような印象を持っていましたか?

Laz:パッと見は、イケイケで個人プレーが目立つチームのように思っていたのですが、研究していると、かなり繊細にスキルを合わせていて、いいチームだと感じました。

ーーどのように対策を?

Laz:いつも通り相手の戦い方を見て、自分たちの戦い方で通用するものを探しつつ、こういう試合の流れでいこうということを話し合っていました。

ーーグループステージの頃はプレッシャーを感じているシーンも見られたと思いますが、いまはどんな心境でしょうか?

Laz:すでに未開の地なので、一番最初にあった世界大会で越えるべき壁に対するプレッシャーに感じては、完全に無くなったなと感じています。ただ今回の試合は同じアジア地域のチームが相手で絶対に負けたくない試合だったので、そういった意味で別のプレッシャーがあったかなと思います。これもきっと払拭されて、次からはもっとリラックスしてプレイできるのかなと。

ーーLaz選手にお伺いします。前回の試合から3日間空いたと思いますが、その間はチームでどのような過ごされ方をしたのでしょうか?

Laz:勝った場合は3連戦になることがわかっていたので、試合を見直して相手の対策をしつつ、自分たちの調整を行い、最後に向けてみんなで頑張ろうという予定だったのですが、自分が体調を崩してしまって、休みにかける時間が増えそんなにやりたいことはできなかったなと。でも最低抑えなければいけない調整に関しては万全で挑めました。

ーーG2戦での0-2というスコア以外は、すべて2-1での勝利となっています。戦うマップが多いということは、マップへの習熟などに影響していますか?

Laz:いろいろとみんなで探りながら進んでいるんですけど、試合数が多いのが逆に幸いして、試合の見直しにかける時間が増えて、自分たちの課題をうまく修正できているのかなと感じます。

Meet Zeta Division | 2022 VALORANT Masters Reykjavík

ーーMeet The Teamの動画にて、「1番の恐怖は、自分の年齢とプレイできる年数が少ないということ」と語っていました。ベスト3の立場まで来ましたがいかがでしょうか?

Laz:いけるとこまでいきたいし、まだまだ通用すると自分自身は思っているんですけど、自分が尊敬してきたり、目指してきたプレイヤーが、年齢とともに落ちていくのを見て、自分だけが逃れられるとは思ってません。でも今回の大会でベスト3まで来て、昔に忘れ去っていた子ども心というか闘争心が芽生えてきて、ここまで来れてすごく嬉しいなと思っております。

ーー日本ではパブリックビューイングが開催されています。1ラウンド取得するたびに熱狂が生まれていますが、そういった熱量を持ったファンの方にコメントをお願いします。

Laz:パブリックビューイングに来ている方も、家で見ている方も本当に応援ありがとうございます。力になっています。そういう熱狂的な応援をしてくれると頑張らないとなという気持ちになるので、本当にありがたいです。

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