ゆきりぬ、“大胆なイメチェン”の裏に何があった? 「好き」を貫く大事さを語る

ゆきりぬが明かす“好き”を貫く姿勢

 2016年よりYouTubeでの発信を始め、2022年現在、SNS総フォロワー数219万人超えのインフルエンサーとして活躍しているYouTuberゆきりぬ。

 発信を始めた当初はゲーム実況がメインだった彼女だが、その後、ファッション・美容分野にまつわるコンテンツなどを発信。3月には所属するUUUMと提携するAnyMind Groupによる支援のもと、自身がプロデュースするD2Cアパレルブランド「cyun%」をローンチした。

 発信者として活躍するなかで、何度かイメージチェンジをしてきた彼女に長く発信を続ける中で大切にしてきたことを伺うと、彼女が変化しながらも多くのファンから支持され続ける理由が見えてきた。

挫折を経て気づけた、おしゃれを楽しむ素晴らしさ

ーーまずは「cyun%」(きゅんパーセント)というブランドに込めた思いを教えてください。

ゆきりぬ:ブランドコンセプトである「自分のきゅんを大事にする」という考えに共感する人が、性別やコンプレックスを超えてファッションを楽しんでもらえたらなという思いでプロデュースしました。これまで、コラボアイテムを作った経験はあったのですが、その時に「かわいいけど私にはサイズが…」といったコメントもあったんです。そのような意見を受けて、今回は多くの方に着ていただくために、ユニセックスアイテムに関しては、サンプルの段階で身長150cmの方、160cmの方、170cmの方、180cmの方、いろんな方に着ていただいて、違和感がないようにと調整を何度も重ねました。

 また「3way ギミック セットアップ」は、セットアップ(ジャケット&スカート)・ロングジャケット・ショートジャケットと着回せるアイテムになっています。ぜひ自由な着方を楽しんでもらいたいです。

ーーファンの方からは、どのような反響が集まっていますか?

ゆきりぬ:「カップルで着たい」だとか、旦那さんや奥さんにプレゼントしてリンクコーデをしたいという声が寄せられたのは嬉しかったですね。コンセプトの段階では、2人でリンクコーデをすることは想定していなかったのですが、コメントを見て「誰かと一緒におしゃれを楽しむっていいな」と気付かされました。

ーー男性ファンも女性ファンも多いゆきりぬさんのブランドならではの感想ですね。そもそも「cyun%」を立ち上げることになった経緯はなんだったのでしょう?

ゆきりぬ:自分自身の挫折経験と、好きなファッションを身に纏っておしゃれの楽しさを再確認した出来事の影響が大きいです。元々ミスセブンティーンのオーディションを受けたことがあって、モデルとしてファッションの楽しさを伝えていけたらなと思っていたのですが、最終審査で落ちてしまったんです。それで「ファッションの道でいくのは無理なのかもな」とあきらめてしまいました。

 さらに、その後、理系の大学に進学したこと、黒髪ショートだったこともあって、ファッションは好きだけど自分がおしゃれになるイメージができなかったんですね。「こういうの着てみたいけど、私が着てもいいのかな」と悩むことが多くありました。

ーーそこから、なにがきっかけで好きなファッションを楽しめるようになったのでしょう?

ゆきりぬ:YouTuberになって、周りのインフルエンサーの子がキラキラしているのを見て、その子たちに「着てみなよ」とおっしゃってもらったのが大きいです。自分が着たい服を着るのってこんなに楽しくて、幸せな気持ちになれるんだなと気付かされました。

 この時の経験があって、周りの目を気にして自分の好きなファッションを楽しめないのはもったいないな、たくさんの人にこの経験をしてほしいなと考えるようになったんです。

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