“ハマったらダメな男”に翻弄される遥(さとうほなみ)。アラサー独身女性の辛すぎる2択 『30までにとうるさくて』7話
同じく、“好き”と“安定”を天秤にかけて悩んでいるのが、藤沢花音(佐藤怜)だ。彼女は、4人のなかでいちばん結婚を欲しがっている人物だろう。上場企業の社長・高村(渋江譲二)をロックオンしたものの、中学生の娘・愛梨(豊嶋花)がいると分かると、あっさり引き下がる。高村が社長を退任することになり、「ついてきてほしい」と言われても、花音はついていかない。合理性を求める彼女らしい選択だ。
しかし、心のどこかでは高村のことを気にかけているように見えた。娘の愛梨が言った「パパには私がついていますから、心配しないでくださいね」という言葉には、“花音に一緒にいてほしい”というSOSが込められていたのではないだろうか。なんだかんだ情に厚い花音のことだ。最終回では、高村とともに幸せになる道を選ぶような気もする。
その一方、三浦恭子(山崎紘菜)と佐倉詩(石橋菜津美)は、それぞれの幸せの形を模索していた。恭子は、姉に選択的シングルマザーになることを伝え、母になる決意を新たにする。詩は、同性のパートナー・真琴(中田クルミ)と一緒に住む家を探すことに。同棲する家ならばすぐに見つかるが、ルームシェアとなるとなかなか良い物件がない。社会の厳しい現実と向き合いながらも、繋いだ手は決して離さないところに、2人の強い絆がうかがえる。
次週は、ついに最終回。4人は、どのようなラストを迎えるのだろうか。“30までに”と焦らせてくる声に流されることなく、自分だけの幸せを選び取ってほしい。
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