“ハマったらダメな男”に翻弄される遥(さとうほなみ)。アラサー独身女性の辛すぎる2択 『30までにとうるさくて』7話

『30までにとうるさくて』7話

 誰かを好きになるのに、理由は必要ない。だが、結婚を意識するようになると、話が変わってくる。相手のキャリアや、育ってきた環境。年齢を重ねるごとに、ただ好きだというだけでは突き進めなくなるものだ。ABEMAオリジナルドラマ『30までにとうるさくて』に登場する4人の独身女性たちも、恋愛と結婚の狭間で揺れ動いていた。

 第7話でいちばん驚いたのが、美山遥(さとうほなみ)のもとに長島奏多(堀井新太)が帰ってきたことだ。遥の浮気を知り、「このまま、騙されて結婚しないでよかった!」と家を飛び出して行ったはずなのに、「やっぱり、遥と一緒にいたい」と思うようになるなんて……。一体、何があったのだろうか。

【場面写真】第7話ハイライト(全19枚)

『30までにとうるさくて』7話

 たしかに、浮気を知る前の奏多は、遥のことを愛していた。セックスレスであることを除けば、2人は愛に溢れた幸せなカップルにも見える。ただ、もしこのまま結婚したとして。遥は、一生罪悪感に苛まれることになるだろう。奏多も、心のどこかで遥を疑ってしまうはずだ。果たして、それは幸せな結婚だと言えるのだろうか。

 いまの遥は、奏多と一緒にいても幸せそうに見えない。彼が作ったご飯を食べながら、「美味しい」と笑っていても、その笑顔はどこか引きつっている。「奏多と結婚したら、将来の心配がなくなるんだろうなと思うんだけど……」というのが、遥の本音なのだろう。おそらく、結婚を意識する年齢でなければ、とっくに別れていたかもしれない。

『30までにとうるさくて』7話

 
 そんな遥の前に、新キャラ・森悠斗(中川大輔)が現れる。年下のミュージシャンである悠斗には、“ハマったらダメな男”の匂いがプンプンと……。遥が落とした本に、自分のライブチケットを挟んでおく手法も、おしゃれすぎて憎い。適応障害になり、苦しい現実と向き合っている遥が、ミュージックバーなどという“非現実”を与えてくれる空間に行ってしまえば、虜になってしまうのも無理はないだろう。

 奏多の気持ちが、「同情なのか愛情なのか分からない」と相談したら、「自分がどうしたいかが大事なんじゃない?」とアドバイスをくれる悠斗。年下ながら、自分の意見をしっかりと持っているところもまたいい。けれど、彼はまだ24歳だ。夢追い人でもあるし、結婚を意識していない可能性が高い。となると、やはり安定をくれるのは奏多になってくるのだろうか。どちらに転んでも、茨の道のような気もするが……。最終回、遥の決断に注目したい。

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