リアルすぎる令和のアラサーの苦悩 『30までにとうるさくて』が刺さる3つの理由

『30までにとうるさくて』が刺さる3つの理由

忘れていた「傷の癒し方」を思い出させてくれる

 「ドラマの中ですら、女性が生きるのは大変なのか」と夢のなさを感じる女性もいるだろうか。登場人物たちは毎話”修羅場”的な経験を重ねていく。物事がうまくいかないと、へこんでしまう瞬間は誰にでもある。

『30までにとうるさくて』場面写真

 でも、ちょっと立ち直れなさそうな山場をくぐった後でも、彼女たちの生活は続く。お互いに励まし合ったり、傷心を癒やす旅行に行ったり……どのような結果になったとしても、女友達と気兼ねなく過ごす時間が彼女たちを前向きにさせているのかもしれない。

 彼女たちを見ていると「誰でも大変な悩みを持っている」ということ、「時間や気兼ねない友人との乾杯が、心の痛みを和らげてくれる」という、当たり前だけど忘れがちな事実をじんわりと思い出す。

『30までにとうるさくて』場面写真

 大人になると、失敗するのが怖くなる。けれど彼女たちは、選択に失敗して大怪我をしても、また日々に立ち向かっていく。彼女たちの毎日を覗いていると、なんだか自分も少しポジティブになれる。

 リアルな悩みを互いに酒場で明かし合うシーンでは、自分も飲み会に参加しているような、悩みを共有できる女友達が増えたような気持ちにもさせてくれる。鑑賞後はきっと、自分の味方が増えたように感じることができるはずだ。

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