スカイライン、フェアレディZ、スタリオン……刑事ドラマの“スーパーマシン”として登場した車って?
昭和の時代はもちろん、平成・令和になっても根強い人気を持つ刑事ドラマ。見どころの1つに、劇中に登場するスーパーマシンがあった。今回はそんなスペシャルな車たちを紹介したい。
マシンX・『西部警察』
1980年代に一大ブームを巻き起こした刑事ドラマ『西部警察』(テレビ朝日系・石原プロモーション制作)。
第一シリーズで登場した初のスーパーマシンが、スカイライン・ジャパンをベースにした「マシンX」だった。黒をベースにゴールドのラインが入ったボディが美しく、憧れる視聴者が続出したと聞く。
また、フィクションながら相手を攻撃できる機銃、ペンキのような塗料が発信機となり敵の位置を確認できるシステム、コンピューター、カメラなどが装備され、超凶悪犯と戦う大門軍団の戦力となっていた。
後述する「スーパーZ」の登場でマシンXは役目を終え車庫にはいっていたが、『西部警察PARTⅢ』で盗まれてしまう。しかも車内には爆弾が仕掛けられており、最後は爆破という形で姿を消した。
スーパーZ・『西部警察PARTⅡ』
マシンXの後継車両として『西部警察PARTⅡ』、フェアレディZのS130型をベースにしたスーパーZだ。
最大の特徴はゴールドのボディと自動で上がるガルウィング。大門がガルウィングが上がった状態から身を乗り出しショットガンを放つシーンも。その豪華なボディと機能は、「右肩上がりの時代」を感じさせた。
『西部警察PARTⅢ』では、長塚京三演じる犯人が全く同じ型の「ニセスーパZ」製造し、大門に勝負を挑むという描写も。ニセスーパーZが登場した『マシンZ・白昼の対決』は次回予告と放送内容が異なっていることでも知られ、ニセスーパーZは爆破されたが、さまざまな事情から放映できなくなり、差し替えられたといわれている。
スタリオン・『ゴリラ警視庁捜査第8班』
『西部警察』の流れを汲んだ石原プロモーション制作、テレビ朝日系列で放送された『ゴリラ警視庁捜査第8班』。三菱自動車全面協力での中で登場したスペシャルカーが黒の「スタリオン 2600GSR-VR MT」だ。
スーパーZ同様ガルウィングで、舘ひろし演じる伊達健の愛車として登場し、自動車電話や特殊無線など、ハイテク機能が装備されていた。劇中に登場したガルウィング仕様のスタリオンは限定5台で販売されたことでも知られる。
黒のカラーリングとスタイリッシュなボディは、平成初期のバブルを感じさせた。