大多数のゲーム開発者は“アンチNFT派”に 詐欺の可能性や環境への影響を懸念
多くのゲーム開発者は、NFTに批判的姿勢を示していることが明らかとなった。
世界中のゲーム開発者を中心としたイベント、GDC(Game Developers Conference)は1月20日、開発者向けに行った調査の結果を報告した。報告書は、「ゲームにおける暗号通貨、またはNFTの可能性について尋ねられたとき、それを『ゲームの未来』と呼ぶ人もいた」とする一方で、「しかし回答者の大多数は、詐欺の可能性や、すべてをマネタイズすることへの懸念、そして環境への影響に言及し、反対の姿勢を示した」と述べている。
報告書で引用されている開発者からのコメントには、「これがネズミ講と認識されていないことが理解できない」、「誰かがjpegを“所有している”ことを証明するために、熱帯雨林を焼き払うことを支持したくない」と痛烈なものが並ぶ。
また調査対象の開発者の70%が、「自分のいるゲームスタジオは、NFTや暗号通貨をタイトルに実装することに関心がない」と述べているという。この結果が正確なものであるならば、今後ゲーム向けのNFTはあまり多く見られない可能性がある。ただ一方で、暗号通貨に肯定的な姿勢を示した一部の開発者は、「これは未来のウェーブだ」と述べており、ゲーム業界のNFTへの参入は避けられないと考えているという。
昨年急成長を見せたNFT市場だが、相性が良いとされるゲーム業界からは冷ややかな視線が向けられているようだ。
(画像=Unsplashより)
〈Source〉
https://unsplash.com/photos/Mf23RF8xArY
https://gdconf.com/news/gdc-state-game-industry-2022-devs-weigh-nfts-unions-and-more?_mc=blog_x_gdcsfr_un_x_gdcsf_x_x-16
https://www.theverge.com/2022/1/20/22893216/gdc-annual-survey-2022-game-developers-nfts