ケチャップで熟成させた牛肉は美味しいのか? 肉にまつわる実験を繰り返す海外のYouTubeチャンネル

 食系のYouTube動画は、食欲をそそられる動画が多い。食べられないとはわかっていても、つい動画を視聴してしまうもの。国内でも料理や大食いチャンネルなどがあるが、英語がわかる方はぜひ海外に目を向けてほしい。特に「Guga Foods」というアメリカのYouTubeチャンネルは、登録者数約316万人という人気を誇る。なかでも、最近投稿された動画の「I DRY-AGED steaks in KETCHUP and this happened!」がおもしろかったので紹介したい。

I DRY-AGED steaks in KETCHUP and this happened!

 牛肉にケチャップをまぶしてドライエイジングにすると味はどうなるのか、というのが動画の趣旨。ドライエイジングとは、専用の熟成庫で温度や湿度などを厳密に管理し、30日以上の時間をかけて熟成する方法。風を送って肉の水分を飛ばすことで、表面を乾燥させ、旨味をなかに閉じ込める熟成方法だ。

 使用する牛肉の部位は「リブロース」。ロースのなかでも肉質がきめ細やかで、霜降りもある上級部位。通常のドライエイジングは牛肉をそのまま熟成庫で熟成させるが、この動画ではリブロースの表面にケチャップをまぶす。1℃の冷蔵庫に保管し、35日間熟成させる。

 35日後に取り出した牛肉は、ケチャップが赤黒く変色し、お世辞にも美味しそうに見える見た目ではない。また臭いもひどいらしく、動画内では「食欲がそそらない」「甘くて、腐った卵のような臭いがする」と正直にコメントしていた。

(左)通常のドライエイジングビーフ (右)ケチャップによるドライエイジングビーフ

 しかし表面をそぎ落とすと、意外にも肉の内部は美しく、美味しそうな色合いになっている。ケチャップも肉の内部までしっかり染みこんでおり「味はまったく予想できない」と語っている。シンプルに塩とブラックペッパー、ガーリックペッパーのみで味付けし、BBQスタイルで焼き上げていざ実食。

 実食する2人は、ケチャップでドライエイジングされていることは知らない。いざ食べてみると「香ばしい甘さが口に広がる」「少し甘くもあり、少し酸っぱくもある」という感想だった。ただ、決して自ら食べたい味ではないらしい。また、少し科学的な味がきついようで「MSG(グルタミン酸ナトリウム、うま味調味料)の味がする」とも語っていた。

 実食していた2人に「ケチャップでドライエイジングにした牛肉」であることを明かすと、さすがに驚いた様子であった。結果、この実験で驚いたのは、ケチャップをまぶした牛肉の味について2人とも「甘い」と表現していた点だ。ドライエイジングの管理には専門の知識と設備が必要なので試すのは難しいが、一度は味わってみたい味ではないだろうか。

 このように「Guga Foods」のチャンネルでは、主に牛肉を取り扱った動画を投稿している。今回のようにドライエイジングにしたり、牛肉を揚げたりして、より美味しい味を求め続けている。アイキャッチがどれも食欲を刺激するものばかりで、動画の演出にもこだわっており、つい気になってしまうYouTubeチャンネルの1つだ。

Deep FRIED WAGYU STEAK Experiment!

 またこちらアメリカのYouTubeチャンネルだが、和牛を使った動画を投稿しているのも特徴。たとえば「Deep FRIED WAGYU STEAK Experiment!」という動画では、和牛のステーキ肉を揚げるという変わった動画を投稿している。2019年1月9日公開の動画で、再生回数は約619万回を誇る。

 特に牛肉が好きな方はハマること間違いないので、ぜひ「Guga Foods」の動画を視聴してほしい。

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