“路上の伝説”は2022年どこへ向かう? 朝倉未来の2021年のYouTube活動を振り返る
本日12月31日、さいたまスーパーアリーナで総合格闘技イベント「RIZIN.33」が開催される。注目の朝倉未来は、昨年11月に判定負けを喫した斎藤裕と対戦する。
RIZINのトップファイターでありながら、チャンネル登録者数200万人を超える人気YouTuberでもある朝倉。2021年もYouTubeで多彩な活動を繰り広げ、年間を通して世間に話題を振りまき続けた。数多ある動画の中でとりわけ爆発的な再生数をマークしたのは、やはり、生業である格闘技をベースとした動画だった。8月28日には、自身がYouTuberとして注目されるきっかけになった、街の喧嘩自慢とスパーリングをする動画の最新版が公開され、719万再生を記録(以下、再生回数はいずれも12月30日時点)。相変わらずの鉄板コンテンツぶりを見せつけた。
また、2月6日に公開された「目の前で人が襲われていたら助けるのか検証してみた」と題した動画では、ナイフを持った暴漢に襲われるドッキリ企画のターゲットとなった。プロ格闘家が、ゴング(合図)なしに私生活の中で突如発生した我が身の危機にどう対処するのか。その一つの答えを示すスリリングな内容が反響を呼び、548万再生をマークした。
こうした“路上の伝説”としての朝倉をフィーチャーした企画『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』が、11月20日にABEMAで放送されたことは記憶に新しい。朝倉のYouTubeチャンネルでは、同企画のプロローグと後日談をフォロー。朝倉が参加した一触即発のオーディション風景を収めた11月7日公開の動画は679万再生、そのオーディションで乱闘騒ぎになった候補者が働く飲食店を訪れる11月17日公開の動画は566万再生をマークした。このほか、企画でK.Oした3名と立て続けにコラボする“仲直り行脚”とでもいうべき動画シリーズも、3本それぞれ100万再生を超えた。
一方で、今年は複数のスタッフを率いる実業家としての一面を見せる機会も少なからずあった。3月3日に公開された、営業スタッフ3名に高級アップルウォッチケースを装着したアップルウォッチをプレゼントする動画はその一例。さらに12月10日には、“金持ちYouTuber”ヒカルとの共同プロジェクトとして、起業を目指す男女6名のリアリティーショー形式の番組「ミライエ」が始動するとの発表があった。朝倉はヒカルとともに、最終的にエンジェル投資を行うかをジャッジする番組のアンバサダーを務めるとのこと。2022年春から公開予定だという同番組の動向にも注目したい。
2022年は、朝倉がかねてより格闘技引退を公言している30歳を迎える年だ。本当に格闘技を辞めてしまうのか、そして、仮に引退した場合、YouTubeの活動はどうなるのか。来年以降も引き続き、朝倉のYouTubeチャンネルから目が離せなくなりそうだ。