YouTuberとメディア、真っ向勝負の歴史 朝倉未来の写真週刊誌報道から振り返る

 格闘家YouTuberの朝倉未来が、顔写真付きで母親への突撃取材記事を掲載した写真週刊誌に対して怒りを露わにし、法的措置に踏み切る考えも示した。

 朝倉は11月20日に配信された『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』(ABEMA)で、挑戦者3名を2分足らずで瞬殺する一方的な試合を展開し、ネット上では「弱いものいじめではないか」などと批判の声が挙がっていた。

 この一件について朝倉の母に突撃取材した写真付きの記事が12月1日に掲載されると、朝倉は即座に反応。自身のTwitterで「勝手に写真撮って記事にしてるけどさすがにヤバすぎる! 一般人ですよ」と苦言を呈した。

 なおも怒りは収まらない。翌12月2日には「さすがに許せない事が起きました」と題した動画を公開。朝倉は、「(写真週刊誌の記者が)地元の母親の家を突然、凸して、『1000万円企画で息子さんが批判されたことについてどう思いますか?』みたいな、意味の分からない記事を勝手にあげました。写真も勝手に取られまして。もちろん、アポなんか取ってない」と憤りながら説明。続けて、「これとんでもないことだと思いますよ。“マスゴミ”って皆さん言われてますけど、一線を越えたなというか。マジで度を超えた行為をしたなというふうに思ってて」と激怒した。

 さらに、母親は自分とは違い一般人であると指摘したうえで、「これはさすがにおかしいなと思い、法的措置を取らせていただくことが決まりました。顧問弁護士に色々相談してて、既に動いているんですけど」と明かした朝倉。登録者数209万人を誇る自身のチャンネルの視聴者には「すごく頭のいい人や法律に詳しい人がコメントしてくれるのではないか」と推察し、「相手にとって嫌なことをこっちもしてやろうと思っている。どうすればあっちが一番きつい展開になるかっていうのを、参考にさせてもらいたいんですよね」と、コメント欄での情報提供を呼びかけた。

 今回母親に取材した媒体について、朝倉は「めちゃめちゃ昔から粘着されてる」「普通に迷惑系YouTuber以上のことを勝手にやってる」と言い、そして、「さすがにキレてますんで、叩こうかなと思います。僕、金はあるので、徹底的にやってやろうと思う」「いくらお金がかかったとしても戦います。“なめんなよ”っていうのがある」と怒りをぶちまけた。

 このように真っ向勝負の姿勢を示す朝倉。行き過ぎた報道・不当な報道をしたメディアとの闘いを、YouTubeで発信した有名人は過去にも何人かいる。たとえば、“青汁王子”こと実業家の三崎優太氏は昨年9月公開の動画で、自身に関する事実無根の記事を掲載した媒体に電話をし、直接対決をしている。また、宮迫博之は昨年4月公開の動画で、コロナ禍による買い占め騒動が起こる最中、“セレブ米”を大量買いしたと報じたメディアの編集部に対し、抗議の電話をかけている。

 朝倉が今後どのようなアクションを起こすのか。引き続き、注視していきたい。

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