マヂカルラブリー、見取り図、おいでやすこが……『M-1』ファイナリストのYouTubeチャンネルが秀逸すぎる

 今年は史上まれに見る混戦だった。漫才師日本一を決める『M-1グランプリ2020』(ABCテレビ・テレビ朝日系)の決勝戦が12月20日に開催。審査員の投票によって優勝者を決める最終決戦にて、おいでやすこが(2票)、見取り図(2票)をわずかに上回り3票を獲得したマヂカルラブリーが王者の座に輝いた。

 投票終了直後、松本人志は「今回は3組ともで悩んだ。今でも悩んでいます」と漏らし、立川志らくは「漫才の戦いで喜劇に票を入れていいのかという葛藤があった」と綴っていた。今年は3組のうちどこが優勝してもおかしくなかったと言っていい。

 本稿ではそんな手に汗握る接戦を演じた今年のM-1ファイナリスト3組のYouTubeチャンネルを紹介していきたい。

マヂカルラブリーは、野田クリスタルが個人チャンネルを運営

 第16代M-1王者・マヂカルラブリーのYouTubeチャンネルは、現状存在しない。代わりにコンビのボケ担当・野田クリスタルの個人チャンネルは稼働している。

 野田といえば、『R-1ぐらんぷり2020』で優勝した際、ネタ中にプレイした自作のゲーム通称「野田ゲー」が有名。公式チャンネル「野田クリスタル【野田ゲー】」は、タイトルの通り、「野田ゲー」が多数投稿されており、R-1で披露した「モンスト」や「もも鉄」の実況動画(ネタ動画)もアップされている。

もも鉄を実況プレイ【野田ゲー】

 他にも、ダンベルなどを草原に設置してマッチョをおびき寄せていく放置ゲー「マッチョあつめ」、相性の良い食べ物を揃えて消していく落ちものゲー「めしパズル」など、遊び心とセンス全開な“神ゲー”の数々を、野田による実況動画として堪能することが可能だ。

急造ユニットのおいでやすこがもYouTubeチャンネルを運営

 おいでやすこがが結成されたのは2019年。ピン芸人のおいでやす小田とこがけんからなる急造ユニットながら、決勝戦ファーストラウンドを1位で通過するなど、ダークホースとしての存在感をいかんなく発揮した。

 即席のコンビである彼らもYouTubeチャンネルを持っている。歌ネタのエキスパートといえるこがけん、ピンネタでもキレのあるツッコミ芸を披露している小田の好相性は、動画でもしっかり見て取れる。投稿されている動画の内容は、ラジオ動画やコント動画がほとんどで、中には「両腕 VS 片腕対決 五番勝負」「しりとり卓球対決」といった企画色の強い動画もちらほら。

『両腕 VS 片腕対決 五番勝負』前半 【再アップ】

 チャンネル登録者数は、約1万人(12月21日現在)で、日本中が注目したビッグイベントのファイナリストにしては寂しい数字と言わざるを得ない。彼らの固定ファンを増やし、チャンネル登録者数をアップさせるためには、『M-1』で審査員の上沼恵美子が「もうコンビ組んだら? 一人ひとりじゃアカンと思うで」と言っていたように、正式にコンビを組むことでよりチーム感を出していったほうが良さそうなのだが果たして――。

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