『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』祐介(野村周平)の“正義感” ついに卑怯者に激怒

『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』6話

 打倒「C-LIFE」の目標まで、あと一歩のところで壁が立ちはだかる。辛い経験を乗り越え、ようやく成功者と呼ばれるようになったのに。どうしてこうも上手くいかないのだろう。本作を観るたびに、社会の厳しさが突きつけられる。これまで、「FIND VALUE」の行く手を阻んできた鉄平も、成功を手にするために手段を選ばないタイプではある。しかし、彼にはビジネスをやる上での“正義”があった。新たな強敵・大友(駿河太郎)には、その“正義”が全くない。二番煎じでも、パクリだとしても、成功すればいい。大企業「超樂」の社長である彼は、“ズル”をしてでも勝ちたいと思うタイプの人間だ。

 D2C事業の立ち上げを目論む「超樂」は、まず「C-LIFE」に目をつけた。成功している企業を買収することで、ラクして事業を始めたいというわけだ。当然、鉄平はその誘いには乗らない。だが、大友を怒らせたら面倒なことは分かっている。どんなに煽られても、鉄平は激昂せず冷静に断りを入れた。

 それに対して、カッとなってしまったのが健吾だ。10億円と引き換えに「FIND VALUE」を売却しろと言われ、祐介は丁寧に断った。鉄平に、「(大友に)何を言われても怒らせるな」と聞かされていたからだ。だが、健吾は我慢することができなかった。大友を怒らせてしまい、「FIND VALUE」は窮地に立たされることに。「超樂」が、「PARKS」と同じコンセプトを持つ海外の会社を買収したことで、“二番煎じ”のイメージがついてしまったのだ。“怒らせるな”と言われていたのに、結局祐介も大友の部下・山野(篠原篤)にパスタをぶっかけてしまい……。

 幸先が思いやられる「FIND VALUE」。「サイファークリエーション」が、安定した地位を築いているのは、トップに立つ鉄平が、常に平静を保てているからかもしれない。ある意味で、損得勘定で動けているのだ。しかし、「FIND VALUE」はまだ始まったばかり。まだ青さが残る鉄平や健吾が、どのようにしてビジネスマンへと成長していくのか。後半も、ハラハラしながら見守っていきたいと思う。

『ABEMA』総力特集 5周年を迎えたサービスの“今”に迫る

■会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編
放送日:毎週木曜夜10時~
放送URL:https://abema.tv/video/title/90-1567

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる