人気YouTuber“夢のマイホーム”購入動画が増加 背景にある「環境の変化」とは?
夕闇に誘いし漆黒の天使達のにっちが、自身の個人YouTubeチャンネルに公開した動画で、“人生最大の買い物”として、新築で新居を購入したことを報告した。
11月7日公開の動画で1年前に一般女性と入籍していたことを報告しているにっち。このほど11月20日に「【新築】人生最大の買い物をしました!!!」と題して公開した動画では、「家が建ちました。約11か月で家が完成いたしました」「今回はルームツアーをしてみたいと思います」と説明をした。
にっちが建てた一戸建ては、目もくらむような大豪邸……というわけではない。しかし、1階には18畳のリビングダイニングキッチン、タッチレス水栓の蛇口&深型食洗機搭載の対面式キッチン、浴室乾燥機付きのバスルーム、2階には11畳の筋トレ部屋、デスクや電子ドラムを置く仕事部屋、洗面台を備える夫婦の寝室など、一般の視聴者が人生の目標にしたくなるような理想の住まいに仕上がっていた。コメント欄には「すごい、憧れる」「素敵な一軒家で羨ましい~」「めっちゃ住みやすそう〜!」などの声が寄せられている。
本動画の概要欄には「25歳にしてかなりデカい借金を負いました。資産と言うことにしておきましょう。」と綴られている。このことからにっちが世の中の普通の若い夫婦と同様に、ローンを組んで一世一代の買い物をしたことがうかがえる。
一見華やかで自由を謳歌しているかのように見える人気YouTuberだが、これまで彼らは、社会的認知度の低い新興の職業ゆえに、金融機関や信用情報機関の信頼を得にくいという問題を抱えていた。実際に、時給日本一のYouTuberを自称するラファエルは、昨年5月に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)で、かつてクレジットカードが作れなかったこと、年収5000万円を超えていたにもかかわらず家のローンが組めなかったことを告白している。
しかし最近では、今回のにっちや、8月に3億円の豪邸を購入したことを報告したはじめしゃちょーなどのように、賃貸ではなく持ち家を買うYouTuberも少しずつではあるが散見されるようになっている。
個人事業主であり、再生数一つ、YouTube社のさじ加減一つで収入が大きく変動するYouTuberが、いまも不安定な職業であることに変わりはない。しかし、このように立派な邸宅を持つYouTuberがちらほら現れている現状を考えると、数年前よりも動画クリエイターが一つの職業として市民権を得て、一定以上の成果を収めれば“継続的に食べれる仕事”であることが社会的にも認められるようになりつつあると言えるのかもしれない。