日韓をFPSで結んだ実力派VTuber ヌン・ボラの卒業によせて

FPS実力派VTuberヌン・ボラの卒業

 先日、NIJISANJI KRに所属するヌン・ボラが11月末をもって卒業するというニュースが飛び込んできた。今回は急遽ではあるが、にじさんじKRでこれまで活躍してきた彼女の功績について記していきたいと思う。

 NIJISANJI KRは、2019年12月18日に発表され、2020年1月23日に正式始動した韓国でのにじさんじライバー事務所である。明楽レイとイ・ロハと共に、2020年7月31日に活動を開始した3期生としてデビューした。

 実質1年と4ヶ月ほどの活動。その短い間であっても、彼女が通ってきた道のりは大きな轍となって様々な人たちを繋ぎ、バーチャルライバーとストリーマーの線引きや日本と韓国という言語や国を飛び越え、一つのハブとなって多くのひとたちを引き寄せ続けてきた。

 彼女を有名にしたのはFPSゲーム『Apex Legends』のプレイ配信だ。2020年8月7日の初配信後、8月9日には早くも日本語でのApex配信を放送した。

「ゲームの配信は初めてなんだけど、こんなにむずかしいんだね。FPSに集中しちゃうとつまらなくなってしまうし、先輩たちのApex配信をめちゃくちゃ見た。まだまだ配信ヘタだね、頑張りたいと思う」

 当配信中にはこのように話してはいるが、この時点ですでに流暢に日本語を話しており、韓国語と日本語が入り乱れるコメントのなかから一つずつ拾い、会話しながらプレイしている。デビューして間もないにも関わらず、「ゲームをしながら楽しく会話をし続ける」という必要とされるスキルを、この時点ですでに得つつあったことが伝わってくる。

【Apex Legend】 日本語でAPEXやってみよ〜 

【Apex Legend】 日本語でAPEXやってみよ~

 記念すべきファーストピックに選んだレジェンドはジブラルタル。この時点で2000ダメージハンマーバッジを持っており、彼女のプレイを見ていたコメント欄も「めちゃプレイしてるじゃないか」「うまくないか?」と驚き、同じ3期生である明楽レイも「うまいが?」とコメントしているほどだ。それでいて「実は24時間起きてる、調子が悪い」「Apexをやるのは数か月ぶり」と口にしているのだから、すでに実力の片鱗が見えていたといえよう。

 日本のにじさんじファンにその実力が伝わったのは、勇気ちひろが主導した企画「2434キルリレー生配信」を通してだろう。9月4日から約5日に渡ったこの企画で彼女は海外組として最多の3度登場し、不自由なく日本語を操って会話していただけでなく、韓国語が堪能な西園チグサと何度かプレイしていくことで仲良い姿を見せられたこと、何よりそのプレイングがライバーや視聴者に強い衝撃を与えた。

 加えてこの企画中にも、にじさんじのなかでもトップゲーマーといえる叶との突発コラボ配信を行っているが、以前から彼女に注目していた叶本人や視聴者は、その実力や言語力に驚かされた。その後、ラトナ・プティと葛葉とのコラボ配信でも実力を遺憾なく発揮。にじさんじ内でもFPS強者であろう面々から「ボラちゃんは上手い」とハッキリと賞賛され始めたのがこのころだ。

 11月1日には『第2回 CrazyRaccoon Cup Apex Legends』にラトナ・プティとFPS系ストリーマーであるきなこと共に出場。ゆるいムードとしっかりとキルを取り切っていくチームプレイに加えて、大会に向けた練習のなかではプレデターランク帯でプレイしていたきなこと2時間以上に渡ってタイマン練習をするなど、怖気ることなく強者に向かっていく姿勢と実力を示した。



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