ポンペイで2000年前の状態で保存されていた部屋が発見される その歴史的背景とは?
西暦79年にヴェスヴィオ山の大噴火の火砕流によって一瞬にして地中に埋まってしまったと言われるイタリアの都市、ポンペイ。そんなポンペイで、2000年間当時の状態で保存されていた部屋が見つかった。今回はその部屋から考古学者が読み取った歴史的背景を紹介したい。
2000年前の状態で保蔵されていた部屋は、ポンペイの北に位置する郊外の別荘、チヴィタ・ジュリアーナで発見された。考古学者によると、奴隷が生活するための部屋だったようだ。
この部屋について、ポンペイ考古学公園のガブリエル・ズィクトリーゲル長官は、「歴史は権力者の視点で書かれるが、この部屋は歴史的記録の裏に隠れてしまう真実への窓となるだろう。これは古代を知るために非常にとても重要な手がかりであり、私の人生でも最もエキサイティングな発見でもある」と語っている。
部屋には木製のベッドが3台、そして馬のハーネスと思われる鉄の部品が木製の箱に入っていたようだ。さらに、部屋にあるベッドのサイズから見ても、研究者達は家族が住んでいた寮としても機能していたと推測している。
(画像=Pompeii SitesのYouTube)
(Source)
https://nerdist.com/article/perfectly-preserved-pompeii-room-offer-look-at-daily-life/