腐食したポルシェ「カレラRS」のオブジェを、米現代アーティストが制作
米ニューヨークのアーティスト、ダニエル・アーシャム氏が、“腐食した”ポルシェ「カレラRS」のオブジェを制作した。Instagramに111万人のフォロワーを擁する同氏は、過去にディオールやティファニーといった有名ブランドともコラボしており、現代アートを牽引する存在だ。
今回制作された「カレラRS」のオブジェは、ボディの一部が腐食、損傷しており、その内部からは水晶や砂、火山灰などがのぞいている。重さは約2.8kg、全長約30cmで、塗装はされずグレーのボディのまま販売されるようだ。このオブジェは同氏が制作する「Future Relic」の1つで、カメラや時計、電話といったテクノロジーデバイスに焦点をあてている。
同氏は2019年に、本物のポルシェ「911カレラ」に穴を開けたアート作品も披露している。「侵食され劣化しているが走行可能な、機能的な車を作りたいと昔から思っていた。すべてを分解して作り直して、また組み立てるのはクレイジーな作業だった」と述べた。ポルシェもまた、「このアートカーは、3020年に発見された『911』を表している。1000年後には車体の大部分が損傷しているが、それでもパフォーマンスは低下していない。これはデザインとパフォーマンスの両面において、“タイムレスマシン”としての『911』の特徴と一致する」と解説している。
また昨年には渋谷パルコにて、ポケモンとコラボした展示会を行ったことも。同氏のInstagramには、カラカラやニョロゾ、ミュウ、セラビイ、といったキャラクターたちの彫刻が公開されている。
アート界の内外から注目を集めるアーシャム氏から目が離せない。
(画像=danielarsham Instagramより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://www.instagram.com/danielarsham/
https://www.autoevolution.com/news/zombie-like-porsche-carrera-rs-with-no-paint-is-the-perfect-miniature-gift-for-a-lucky-few-168975.html#
https://www.autoevolution.com/news/the-damaged-porsche-911s-of-daniel-arsham-or-how-destroying-cars-is-art-146709.html#