Adoが語る、ゲームとゲーム実況への愛 「『Project mirai』をプレイしていなければ初投稿は違う曲だった」

Adoに聞く「ゲームとゲーム実況への愛」

歌い手になるきっかけとなった『Project mirai』

ーーそして6月に、多忙を極めるなかでゲーム実況を中心としたニコニコチャンネル「Ado のドキドキ実況」が開設されました。

Ado:もともと好きな歌い手さんたちがゲーム実況をしているのを見ていて、私がゲームが上手か下手かは置いておいて、やってみたいなと思っていたんです。そのなかで、ドワンゴさんから「公式チャンネルを作りませんか?」とお誘いいただいて、せっかくならゲーム実況のチャンネルがいいなと。いまはいろんな動画配信プラットフォームがありますが、ニコニコ動画/ニコニコ生放送は、完全に匿名で、アイコンもなく、ただただコメントが横に流れていくところが好きなんですよね。

ーーいろんな意味で素直な反応が寄せられる場ですね。最初のタイトルに『マインクラフト』(マイクラ)を選ばれたのも、ゲーム実況が好きなんだなということが伝わってきました。

Ado:『マイクラ』の実況動画も本当にたくさん観てきましたし、それと同時に自分もプレイするようになって。ゲーム実況といえばこのタイトル、ということですぐに思い浮かんだのが『マイクラ』だったんです。

ーーいい意味で硬派なゲーム実況だと思います。実際に配信してみた感想はいかがですか。

Ado:そもそもの話になってしまうのですが、「ゲーム実況って難しいな!」というのが一番の感想でした。どうしよう、どうしよう、とあたふたしたり、黙ってしまったり(笑)。『マインクラフト』は読み上げるセリフもないですし、自分から動かなければ何も起こらないので、スタンダードなタイトルを選んだつもりが、大変なことになっちゃったかもしれない……って。

ーー視聴者としてはとても面白かったです。コロナ禍の状況もあり、メディアへの出演も限定的ななかで、Adoさんのパーソナリティをゲーム実況で知る、という人も多いのではないかと。

Ado:そうですね。「こんなにしゃべる人なんだ!」と驚いていただいたり、自分自身が持っているイメージと、応援してくださる方々のイメージにギャップがあったんだな、ということがわかって面白かったです(笑)。

ーー確かに、楽曲からクールなイメージを持っていて、こんなにエンターテイナーで、人を楽しませることが好きなアーティストなんだ、と驚いたファンは多そうです。また、歌を披露する配信もあり、クローズドな要素もあるチャンネルだからこその贅沢な時間になっていますね。ゲーム実況以外にも、このチャンネルでやりたいことはありますか?

Ado:まだあまり考えられていないというか、自分に何ができるのか、というところなのですが、もし需要があれば雑談をするのもいいかもしれませんし、同じゲームでも、視聴者さんと協力プレイができるタイトルで遊ぶのも楽しそうです。それこそ、皆さんに見守っていただいているなかだったら、私にとってゲーム実況の原点ともいえる、フリーホラーゲームにも挑戦できるかもしれません……!

ーーちょうど季節は夏になりますし、特別企画としてでもぜひやっていただきたいです! 「クリアするまで終われません」的な企画も、ゲーム実況界隈ではこのシーズンのお楽しみになっていたりしますし。

Ado:一日かかってしまいそうですね(笑)。ホラーゲームもものすごく進化していますが、もしプレイするとしたら、ドット絵の懐かしいタイトルを遊びたいなと思ったりもします。実況動画を観ていても落ち着くんですよね。

ーーさて、アーティストや俳優の方を困らせてしまう質問でもあるのですが、Adoさんにはきっとおありだと思って伺います。ゲームから学んだり、プレイするなかで得られた、いまにつながることがあればあらためて教えてください。

Ado:たくさんありますね。今回お話ししたリズムゲームでは大好きな楽曲に多く出会えましたし、それこそ、『Project mirai』をプレイしていなければ初投稿が違う曲になっていたかもしれないし、もしかしたら歌い手になっていなかったかもしれない。またフリーホラーゲームも、特にストーリー性のあるものに引き込まれて、人の心をつかむ物語やキャラクターを自分でも作ってみたい、という思いも生まれて。

ーーなるほど、先ほど挙がった『Ib』などは鏡音リン・レン的なボーカロイドの世界観と近い部分もありそうです。

Ado:そうですね。『Ib』は二次創作も盛んで、ひとつの作品から多くのことを知ることができました。多くの解釈があって、広がりが生まれるエンターテインメントは素晴らしいなと思いますし、とてもワクワクして、自分もそういう表現ができればと考えています。

ーーちなみに、『Ib』の人気キャラクターといえば、主人公のイヴと同じ美術館に迷い込んだ「ギャリー」が思い浮かびますが、特に好きなキャラクターはいますか?

Ado:ギャリー、カッコいいですよね。私が一番好きなのは物語の鍵を握る少女・メアリーで、愛おしくて、憎めないというか。

ーーありがとうございます。Adoさんの作品が大好きで、けれどゲーム実況チャンネルを持っていることを知らないファンもいるかもしれません。最後にメッセージをいただければ。

Ado:主にいろんなゲームをプレイして、雑談もするなかで、ファンの方々同士の交流が生まれていたり、歌とはまた違った新しいエンターテインメントを提供していかれたらと思っています。もしよろしければ、遊びに来てください!

■「Adoのドキドキ実況チャンネル」概要
URL:https://bit.ly/3g0k3LE
⽉額:550 円(税込)

■リリース情報

「会いたくて」

2021年8月12日 配信リリース
「会いたくて」 ※映画『かぐや様は告らせたい ファイナル』挿入歌

【各SNS / HP】
・Twitter:https://twitter.com/ado1024imokenp
・YouTube:https://www.youtube.com/c/Ado1024
・TikTok:https://vt.tiktok.com/ZSpNboQf/
・LINE:https://lin.ee/YOA1dMC

・ユニバーサルミュージック公式ページ:https://www.universal-music.co.jp/ado/
・プロフィール:https://cloud9pro.co.jp/artist/profile/ado/

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