ビートルベースの「ジョリー」を自作 欧米で人気の“ビーチカー”スタイル

米男性、“ビーチカー”「ジョリー」を自作

 1966年のフォルクスワーゲンのビートル「ジョリー」が中古車販売サイトにて販売されている。「ジョリー」は近年コレクターからの人気が高まっており、中には10万ドル(約1100万円)以上で落札されたケースも。

THE BARN MIAMIより
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 イタリアのギア社が製造した「ジョリー」とは、1960年代頃に欧米で流行した、ドアがなく、屋根もカットされ日よけが施されたスタイルの車で、“ビーチカー”の代表とされるもの。カフェのようなデザインがなんともおしゃれだ。

 今回販売されている車を“製作”したのは、米フロリダ州マイアミ在住のクラシックカー愛好家、ジュアン・ディアス-パドロン氏。以前から「ジョリー」に興味をもっており、ドイツにあるフォルクスワーゲンカーミュージアムにて理想の1台に出会ったが、その車は展示品だったため自分で製作することにしたようだ。ベースにする車はビートルに決めていたとのこと。

 そこでまず、アイデアを実現できる職人を探した。そしてキューバで車の修理屋を経営していたという男性に出会ったそうだ。「彼は完全に壊れたバンパーを修理し、組み立てることができた。自動車部品がまったくなかったキューバで生き残るために学んだようだ」とディアス-パドロン氏は述べており、「彼こそ私が必要としている人だ」と感じたという。

 デザインやコンセプトのアイデアを出しながら、ベースには1958年の赤いビートルを選んだ。そして屋根とドアを切り取り、湾曲を防ぐための補強を行ったという。

 ただ外側のボディ以上に大変だったのは、シートの編み込み部分だ。同氏はドミニカ共和国へ飛び、手織りを得意とする職人を探したが、良い人が見つからなかった。そこで彼は乗り気でない妻の協力を得て、編み方をYouTubeで学び、自身でシートを編むことにした。「約2か月間、仕事終わりに編み続けた。そしてようやくこれらのシートが完成した」といい、「結婚して46年になるが、離婚の危機を招いたよ」と冗談めかしている。

THE BARN MIAMIより
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 完成した車に大満足した彼が自宅周辺で「ジョリー」を乗り回していたところ、たびたび人が訪ねて来ては「この車を売ってくれないか」とお願いされたという。そこで2台目を製作して、販売することを決めたようだ。

 今回売りに出されているのは、1966年のビートルを改造した2台目「ジョリー」だ。現在中古車販売サイトのTHE BARN MIAMIにて購入者希望者を募っている。

THE BARN MIAMIより
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(画像=THE BARN MIAMIより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.thebarnmiami.com/vehicles/361/1966-volkswagen-beetle-jolly
https://www.caranddriver.com/features/a37422310/volkswagen-beetle-jolly/

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