Amazon開発のMMORPG『New World』オープンベータテスト実施。ゲーム業界への本格進出となるか?
ゲーム業界への進出を目指すAmazonが、新作MMORPGのオープンベータテストを実施する。同社はこれまでもゲームをリリースしてきたが、成功にはいたっていない。今回のゲームは、クローズドベータテスト段階でまずまずの評価だっただけに、成功への期待がかかる。
日本語は未対応
Amazonが開発する『New World』はファンタジー系の世界観をもつMMORPGだ(トップ画像参照)。ゲームの舞台となるのは、神秘に包まれた島アテルナムだ。島全体が魔法を帯びており、魔力を宿した青い物質であるアゾスがもっとも貴重な資源である。島には魔法によって生み出された異形の生物や謎に包まれた遺跡が存在する。
New Worldをプレイするにあたっては、3つの派閥のなかから1つを選ぶ。派閥には自由のために戦うことを辞さない「マローダー」、禁じられた知識を探求する「シンジケート」、そして神に仕える「コヴェナント」がある。
同ゲームにおいてはさまざまなクエストのほかに、50人のプレイヤーが集結してモンスターの襲撃を迎撃する「侵略」や100人のプレイヤーが攻守に50人ずつに分かれて対戦する「戦争」といった大規模戦がプレイできる(下の動画も参照)。
オープンベータテストは9月9日から12日に行われる。サーバは北米、ヨーロッパ、オーストラリア、南米に設置される。対応言語は英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポーランド語、ポルトガル語である。日本語には対応しておらず、日本語版のリリースに関しても現時点では未定だ。
正式版リリースは9月28日であり、価格は49.99ドル(約5.500円)。現在AmazonとSteamから予約注文ができる。なお、オープンベータテストのプレイヤーデータはテスト終了時に消去され、正式版ではリスタートすることになる。
クローズドベータはまずまずの評価
今回のオープンベータテストに先立って、7月20日から8月2日まで招待されたプレイヤーのみが参加できたクローズドベータテストが実施された。このテストに参加できた海外メディア関係者がレビュー記事を公開しており、New Worldに対してまずまずの評価をくだした。以下、そうしたレビューの一部を抜粋する。
・「New Worldは明らかに有名なオープンワールドゲームであるSkyrimや原神に寄せている(中略)アクションRPGやアクションに焦点を当てたオープンワールドゲームに興味があり、ペースの速いMMORPGのファンでもある場合は、New Worldはおすすめだ」(ゲームメディア『IGN』)
・「AmazonのNew Worldには本当に感銘を受けた。戦闘は私がMMOで見たなかで最高のもののひとつだが、定番のクエストとそのグラフィックは非常にやりがいのあるサイクルを持っているように見えた」(レビュー専門メディア『Trusted Reviews』)
・「一部のプレイヤーはすでにクローズドベータ版で驚くほど高いレベルにある。ハイレベルプレイヤーが(対戦プレイヤーと)何度も戦うことを面白いと思っている限り、彼らの興味は続くはず」(ゲームメディア『EUROGAMER』)
・「私はNew Worldの旅を適切にやりたい方法で始めたいと思っている(中略)これまでのところ、New Worldは信じられないほどイライラすると感じることがあり、特定の武器がレベル要件を満たすまでロックされているように見えるために(ゲームプレイを)悪くしている」(ゲームメディア『PC Gamer』)