『私たち結婚しました』7話ーー野村周平の一言にさとうほなみが涙 「尊敬」の気持ちが“夫婦”の絆を深めていく

『私たち結婚しました』7話レビュー

野村周平からの一言に、さとうほなみが涙?

 「決戦の舞台」ーー。そう言って野村が向かったのは、“妻”のライブ会場だった。本番前のさとうと待ち合わせ、会った瞬間にギュッと抱きしめる。「今日もだけど、昨日もだけど、綺麗だね(野村)」「ありがとう(さとう)」と微笑みながら交わすやり取りは、本当の夫婦かのように、ごく自然だ。

 この日、初めてさとうの仕事現場を見た野村は、「やっぱり、プロだなって思いますよ」

と尊敬の念を抱いた様子。家では乙女な表情を見せている彼女が、ドラマーとして魅せるクールで力強いパフォーマンスにギャップを感じたのだろう。

 そんな妻を癒そうと、野村は料理をこしらえて待つことに。だが、さとうは帰ってくるなり、「食べて来ちゃった……」と一言。こういうところも、リアルな夫婦らしいやり取りである。

 お酒を飲みながら、料理をつまむ2人。その時、野村が「才能に惚れるわ」と言ったのが印象深い。スタジオメンバーも話していたように、夫婦というのはお互いに尊敬の念がないと成り立たないもの。それが、“才能”だとしたら。これから先、永遠に揺るがない気がする。

 とくに、アーティストとして表舞台に立つさとうは、これまでたくさんの葛藤を抱えてきたはずだ。自分の才能を信じられなくなった夜もあったかもしれない。そんな時、家に帰って自分のことを認めてくれる存在がいることが、どれだけ心強いか。

 ラスト、さとうは突然「嬉しくて……」と涙を流した。野村のまっすぐな優しさが、胸に響いたのだろう。2人の間には、確実に絆が芽生えはじめている。しかし、どこか切ないのは、これがお試しの結婚生活だから。“7日間”が終わってしまえば、夫婦ではなくなってしまう。このリミットが、今はただもどかしい。

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