Googleが金利0、審査不要のスマホ分割払いに対応 Apple参入も噂の「BNPL」とは?
米Googleが日本のグーグルストアにて、「Pixelスマートフォン」の分割払い購入への対応をスタートした。また海外でも、「BNPL」と呼ばれる後払いサービスが急成長を遂げている。
審査無しでの分割払い
今回グーグルストアに導入された後払いサービスでは、12ヶ月までの期間でスマートフォンの代金を支払うことができる。これはクレジットカード会社による分割支払いではなく、米SplititとGoogleとの提携により実現したものだ。
例えば、7万4800円の「Pixel 5」を購入するケースを想定しよう。これまではグーグルストアでは一括払いしか選択できなかったが、今後は頭金や毎月の分割代金などを自分で選ぶことができる。なお、先述のPixel 5の全額を12ヶ月の分割払いにした場合、6,233円が毎月クレジットカードに請求されることになる。
グーグルストアでの分割払いでは、手数料(金利)が0%に抑えられている。また、審査の申込みや信用調査なども不要だ。さらにSplititへと連絡することで、早期返済も可能となっている。
世界で広まる「BNPL」
ところでクレジットカードにも分割払い機能があるのに、なぜグーグルストアは分割払いを導入したのだろうか。その狙いの一つとして、「さらなる分割払い需要の掘り起こし」がある。
クレジットカードによる分割払いでは利用時に審査が発生し、限度額などの問題で利用できないケースがある。また、長期間の分割払いでは金利の負担も大きい。しかし今回のような「バイナウ、ペイレイター:BNPL(buy now, pay later)」サービスなら、そのような手間と無駄な支出を回避できるのだ。
このような背景あり、現在世界ではBNPL市場が急速に伸びている。また日本でも米Apple製品の分割払いに対応する「Paidy」や、デジタルウォレットの「Kyash」などが、BNPLサービスに参入している。