コロナ禍のフィットネスジムはオンラインで完結? アメリカに最新鋭のスタジオが誕生

コロナ禍のジムはオンラインで完結?

 コロナ禍に伴い、スポーツジムにとって厳しい状況が続くなか、オンラインで完結するフィットネスジムも登場している。

 米国サウスカロライナ州ローカントリーの現地メディアが報じたのは、同エリアを代表するリゾート地・ヒルトンヘッドアイランドに登場した、ハイテクノロジーな機材を完備したスマートフィットネススタジオ、その名も「エクササイズ・コーチ(Exercise Coach)」だ。

 標準的なフィットネスジムに通い、1日1時間のトレーニングをこなしつつも、億劫に感じている世間の声を反映し、標準的なフィットネスジムに代わる場として誕生したこの「エクササイズ・コーチ」。従来のフィットネスジムで使用されるダンベルやトレッドミルが、AIやロボットに置き換わった最先端のスポーツジムだ。

 スマートフィットネススタジオでは、セッションごとに個々の強みとインターバルトレーニングとを掛け合わせることで、各個人に合ったユニークなトレーニングプログラムを提供。スタジオ内に配置されたAIやロボットがトレーニングをする人の強みや弱みをしっかりと把握するため、20分間で効率よくトレーニングを実践できるようになっている。ちなみに、「エクササイズ・コーチ」では1日20分、1週間に2回程度の運動を推奨しているが、もちろん医師や人間科学分野の研究者によるお墨付きを得ている。きっとスポーツジムで挫折を経験したことがある人にとっては強力な助っ人となり得るはずだ。

 「エクササイズ・コーチ」のオーナーであるアラステア・ダグラス氏は、「ここはコミュニティのニーズから生まれた場所であり、コミュニティの健康増進のために貢献できるのではないかと思っている」と現地メディアの取材に対しコメントした。

 さらに、モーションキャプチャなどの最新の技術をもってフィットネス関連製品をアップデートすることで、フィットネスジムを陰から支えるasensei.aiの存在も見逃せない。筋トレのオンライン化についてはすでに述べた「エクササイズ・コーチ」によって実現されつつあるが、同社は筋トレのほか、ボート競技のように実際に現地へ赴かないとできないものや、専門用語が多いがゆえにひとりでの実践が難しいヨガやピラティスなどを対象とすることで、完全オンライン化を試みている。現段階では課題は多いものの、在宅であらゆる種目をこなせるようになる日は近いかもしれない。

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