林家木久蔵、米津玄師の新曲「死神」を落語視点で解説 YouTubeが広げる“専門家考察”の可能性

 米津玄師の新曲「死神」のMVが話題だ。6月24日にYouTubeにて公開され、すでに842万回再生数(7月3日14時現在)を突破している。驚異的な勢いだ。

 「死神」は米津の最新シングル「Pale Blue」収録曲で、古典落語をモチーフとした楽曲。MVは米津自身が噺家や死神、観客といったすべての役を演じている作品となっており。そしてこの楽曲について、自分なりの解釈を織り交ぜながら解説している落語家・林家木久蔵のYouTube動画が、話題を呼んでいる。

米津玄師、新曲の「死神」を林家木久蔵が解説!【落語】

 まず木久蔵はMVの舞台が東京・新宿末廣亭であることについて言及。それから米津の落語家としての所作について「違和感ないですよね」とコメントしてから、「あそこ僕らの聖地ですからね」「あんな風に、末廣亭を使ってみたいですね」とスタッフの笑いを誘った。

 それから木久蔵は古典落語「死神」のあらすじについて説明。「『死神』はちゃんとやったら40分くらいの話です。1番短いのでも15分くらいかな」と断りを入れつつ、「何もかもが上手くいかない男が”死のうかな”と思っていると、目の前におじいさんが現れて『俺は実は死神なんだと』と言って、……」と、さすがのテンポ感であらすじを最後まで説明。その上で「演者がサゲ(オチ)を変えられる、数少ないネタ。そういう意味では演者の腕の見せ所で、結末は色んなパターンになるんです」と解説。その上で、「でも『死神』がすごいのはどの演者さんがやっても、面白くなるところ。だからやっぱり米津さんは目の付け所がすごいなと思う」とコメントした。

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