ついに発表の『ドラクエ12』、“ダークなドラクエ”というヒントから考える「ルート分岐」などの可能性
2021年5月28日はスクウェア・エニックスは『ドラゴンクエスト』35周年記念特番を配信した。今回は待望のナンバリング新タイトル『ドラゴンクエストⅫ』のほか、複数の新作・リメイク作品が発表された。今回の発表内容をもとに、それぞれどんなゲーム性になるのか予想してみる。
『ドラゴンクエストⅫ 選ばれし運命の炎』が発表
今回の特番では、ナンバリングタイトルである『ドラゴンクエストⅫ 選ばれし運命の炎』が発表された。とはいえ、ティザームービーの内容はタイトルの発表と「人はなぜ、生きるのか――」といった抽象的なメッセージに留まり、具体的な情報はほとんど公開されていない。
今回明かされた情報はきわめて少ないが、堀井雄二氏のコメントによれば、「ダークで大人向けのドラクエ」を目指して制作されているという。ダークなドラクエといえば、個人的には『Ⅶ』が印象深い。『Ⅶ』は人間の猜疑心や憎悪といった負の一面を描いた陰鬱なストーリーが多かったが、『Ⅻ』もそんなストーリーが展開されるのだろうか。『Ⅶ』のファンからすれば、”ダークなドラクエ”という単語には期待せざるを得ない。
また、動画内では『Ⅻ』について、「選択肢を迫られる」「自分の生き方を決める」といった発言もあったため、ルート分岐やマルチエンディング等が採用されている可能性も少なくない。
重大な選択肢が迫られるゲームといえば、シリーズでは『ドラゴンクエストⅤ』が印象深いが、これに関しては主人公の花嫁が変わるだけで話の大筋は変わらなかった。しかし、『Ⅻ』では選択肢によってその後のストーリーそのものが大幅に変わる可能性もありそうだ。
また、堀井氏によれば、コマンドバトルも一新されているという。『ドラゴンクエスト』ナンバリングタイトルのバトルシステムは、シリーズ初期からそれほど変わっていない。これは、従来シリーズをプレイ済みの人にとってはある種の安心感にもなり、対応ハードやグラフィックが変わっても『ドラクエ』の新作を安心して買える理由ともいえる。そんなお馴染みのシステムが変更されるのである。
とはいえ、「コマンドがなくなるわけではない」という堀井氏の発言から、コマンド+アクションのリアルタイム制を持たせたバトルシステムになっている可能性なども十分考えられる。
なお、対応プラットフォームや発売時期、価格などは未定だ。
宝探しをテーマにしたRPG『ドラゴンクエストトレジャーズ』
完全新規スピンアウト作品として発表されたのが『ドラゴンクエストトレジャーズ』だ。こちらは『Ⅺ』に登場していた兄妹のキャラクター「カミュ」と「マヤ」の子供時代にスポットを当てた作品となるようだ。
まだどのようなゲーム性になるのかは明かされていないが、"宝探し"というキーワードを軸にした一風変わったRPGとなっているようだ。また、公開された映像内では魔物と協力して崖を飛び越える様子も映っており、『モンスターズ』ほどではないが魔物にフォーカスした内容になっているのかもしれない。
なお、「カミュ」「と「マヤ」については、「ドラクエモンスターズ新作の主人公になるのではないか?」といったうわさもあったが、今回モンスターズの発表はなかった。しかし、堀井雄二氏いわく、モンスターズの新作も現在制作中とのことだ。また別の機会に続報があるだろう。
『トレジャーズ』についても対応プラットフォームや発売時期、価格などは未定。