『ドラクエIII』に『スーパーマリオ』……続々新記録が更新されるRTAの世界記録まとめ

マリオにドラクエIII…RTAの世界記録まとめ

 4月始め、RTA(リアルタイムアタック)の人気タイトル『スーパーマリオブラザーズ』や『ドラゴンクエストIII』のスピードランで、相次いで最速記録が更新された。リアルイベントが開催されるほどのRTAの世界記録を見ていこう。本記事では、海外リアルタイムアタックの記録サイト、speedrun.comを参考にしている。

スーパーマリオブラザーズ(FC)

Niftski 4分54秒948(2021年4月8日) 

 『スーパーマリオブラザーズ』(FC)のRTAを巡っては、2018年に4分55秒台が記録されて以降、4分55秒の壁を超えられるか否かの熱い議論が交わされてきた。そんな中、4月8日に米国のTwitchストリーマー、Niftski氏によって、4分54秒948の世界記録が樹立された。新記録達成の瞬間、同氏は「Oh my God‼︎‼︎」を連発し大興奮。配信を見ていたRTA仲間からも祝福された。

ドラゴンクエストIII

Hitsheegame 5分53秒(2021年4月7日)→ 4分1秒(4月16日)

 『ドラゴンクエストIII』(FC)では、4月7日に最速記録が更新され、界隈で大きな話題となった。RTAにはタイトルによってさまざまなルールが設けられているが、今回の記録は、バグやカセットの差し替えなどを自由に行える部門のもの。『ねとらぼ』の記事によると、以前はホットプレートで本体を温める裏技が流行ったが、今回は、途中で別のソフトに挿し替える技で大幅な時間短縮が可能となった。

 Hitsheegame氏は4月16日、Twitterにて新たに4分1秒を記録したと報告している。近いうちに4分を切るプレイヤーが現れるかもしれない。

ピカチュウげんきでちゅう(NINTENDO64)

spins72 1時間9分10秒(2020年1月6日)

 RTAイベント「RTA in JAPAN」でも人気の『ピカチュウげんきでちゅう』(NINTENDO64)。記録保持者は日本人プレイヤーのspins72氏だ。同氏は『ボンバーマン64』などでも世界1位の記録を保有している。

 Vtuberの宝鐘マリンも同タイトルのプレイヤーとして有名で、小学生の頃から大人になるまでやり込んでいたようだ。2019年に挑戦した際には、1時間30分9秒を記録しており、これはspeedrun.comのランキングで14位に入るほどの腕前だ(動画はこちら)。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(Nintendo Switch)

Xeryph 26分6秒(2021年3月26日)

 『ゼルダの伝説 BotW』(Nintendo Switch)は、2017年の発売以降RTA界隈で絶大な人気を誇っている。米国のプレイヤーXeryph氏はつい先月、壮大な世界観をもつボリューミーな本タイトルを、26分6秒でクリアした。

 またゲーム内の、“パンを焼く”時間を競うRTAもまた、新たな流行の兆しを見せている。speedrun.comにも「#Bread」のカテゴリーが新設されるほどだ。現在の記録保持者は、イングランドのプレイヤーbggdimm氏で、記録は18分47秒933。Xeryph氏もまた、このカテゴリーで19分44秒700と2位にランクインしている。

ドンキーコング64(NINTENDO64)

signakong 24分30秒(2020年11月2日)

 1999年に発売されてから根強い人気を誇る『ドンキーコング64』NINTENDO64。なんでもあり部門では、壁抜けや空中飛行などの裏技を駆使しての時間短縮が計られている。最速記録は、日本人ランナーのsignakong氏で、今月始めにRTA歴9年を迎えたというベテランだ(動画はこちら)。

 ランナーたちがさまざまなテクニックや裏技を駆使して競い合うRTA。その技に圧倒されるだけでなく、世界記録樹立の瞬間に立ち会えるかもしれないワクワク感も味わえる。次はどんな新記録が界隈を沸かせるのだろうか。

(画像=YouTubeより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2104/07/news135.html
https://www.speedrun.com/

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