本物なら世界一価値のあるバイク? 『イージー・ライダー』のハーレーダビッドソンがオークションへ

60年代名作映画のバイクがオークションへ

 60年代を代表する映画『イージー・ライダー』の撮影に使用されたハーレーダビッドソンが、オークションに出品されることがわかった。

 1969年に公開された『イージー・ライダー』は、麻薬取引で大金を得た主人公らがバイクで放浪する物語で、1960~70年代の自由を求め社会に反発する若者を描いた作品として人気を集めた。そしてこの映画を象徴するのが、燃料タンクに星条旗が描かれたハーレーダビッドソンだ。

 2014年には、このハーレーダビッドソン「キャプテン・アメリカ」が、135万ドル(約1億4,700万円)で落札され世界一価値の高いバイクとなった。しかしその後、バイクが本物か、偽物かの議論が巻き起こった。

 本作の撮影には4台のバイクが用意されており(※諸説あり)、そのうち3台は撮影後に盗まれてしまったという。そして残りの1台は、映画のラストシーンで破壊されたもので、その後バイク愛好家のダン・ハガティ氏によって修復されたようだ。そしてハガティ氏が前述の通り「キャプテン・アメリカ」をオークションに出品すると、ゴードン・グレンジャーという男性が、「自分の所有するバイクこそ本物の『キャプテン・アメリカ』だ」と主張した。グレンジャー氏は、本物であることを証明するハガティ氏の署名が入った文書を所持していた。

 これによりどちらのバイクが本物か議論を呼ぶ展開となったが、決着がつかぬうちにハガティ氏のバイクが135万ドルで落札されてしまった。その当時、グレンジャー氏は「3つの可能性しかない。私のバイクが本物か、もう一方が本物か、どちらも本物ではないかだ」と述べていた。両氏が亡くなってしまった今、真相は不明のままだ。

 今回出品されるのは、グレンジャー氏が所有していたもので、オークションの主宰者は「このバイクは破壊後に修復されたものであり、映画のために購入された4台の中で唯一生き残ったバイクであると確信している」と述べている。これが本物ならば世界一価値のあるバイクとなりそうだが、果たして……。

(画像=VISOR DOWNより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.visordown.com/news/general/easy-rider-harley-eyes-world-record-auction-price-authentic-one-time
https://journal.classiccars.com/2021/05/19/captain-america-custom-harley-easy-rider-auction/
https://drupal.dailygazette.com/article/2014/09/17/easy-rider-bike-going-auction

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