横行するAmazon不正レビュー、その「見分け方」とは?

 ネットで買い物をするとき、多くの人が頼りにするAmazon。あらゆるジャンルの商品が揃い、注文すればすぐに届くので便利だが、商品数が多すぎてどれを選べばよいかわからなくなってしまうことも少なくない。

 商品選びで参考になる情報のひとつが、実際に商品を購入した人による評価やレビューだろう。しかし近年、販売者が人を雇ってレビューを投稿するなどして評価をつり上げる「不正レビュー」が横行している。

 レビューが信頼できないとなれば、何を基準に商品を選べばよいのだろうか?この記事では、Amazonなどの通販でデジタル製品を購入するときに、レビューに頼らずに商品を見分けるために必要な「見分ける力」を養う方法について考えてみたい。

「レビュー以外」の情報を見る

 まず、どんなメーカーが作っている商品なのかは重要な判断材料となる。しかし、デジタル製品にあまり詳しくない場合、メーカー名を見ただけでは、きちんとしたメーカーなのか、得体の知れない無名メーカーなのかを判別できない場合もあるだろう。

 そのようなときは、Amazonの販売ページに掲載されているメーカー名やブランド名でGoogle検索をしてみるとよい。製造元メーカーの公式サイトが出てくれば、会社の規模や他にどんな商品を扱っているのかといった情報を得ることができる。

 逆に公式サイトが見つからず、オンラインストアの販売ページばかりが検索でヒットする場合、避けた方が無難という判断ができる。

 また、海外から出品されている商品を避けたいというときは、購入ボタンの下に表示されている「販売元」をクリックして「特定商取引法に基づく表記」を確認してみよう。ここに日本の住所が記載されていれば、日本国内に拠点を持った出品者ということになる。

 商品ページの情報やレビューだけを見てすぐに「ポチる」のではなく、これらの情報を確認してから購入するかどうか決めるのは手間がかかるが、この「たった一手間」が失敗を防ぐために重要となる。

「スペック」が読めると製品選びがしやすくなる

 また、商品の詳細情報欄や説明欄に記載されている「スペック(仕様)」を正しく読むことも大切だ。

 たとえば、パソコンに接続して使うオンライン会議用のウェブカメラであれば、「画角」「解像度」「リフレッシュレート」「マイク性能」といった情報が記載されている。それぞれの詳しい説明はここでは割愛するが、これらが何を意味するのかを知っていれば、製品の性能やクオリティをある程度予測できる。

 スペックを見てもよくわからないというときは、有名メーカーが出している同じカテゴリーの商品と比較してみるのもひとつの手だ。たとえば、有名メーカーのウェブカメラの解像度が「1080p」で、購入を検討している商品は「720p」なら、画質が下がるということになる。

 もちろんこれは、Amazonに記載されている情報に嘘がないことが前提になる。また、スペックだけでは判別しきれない部分もあるため過信はできないが、「明らかなハズレ商品」をつかんでしまう可能性は軽減できる。

予算が決まっているなら、「何を重視するか」をはっきりさせよう

 予算がある程度決まっている場合は、「その商品を使うにあたって、自分が何を重視するのかを」明確にすると選びやすくなる。

 たとえばイヤホンであれば、音質はそこそこで構わないからワイヤレスのものがほしいのか、有線でも良いので音質を重視したいのか、それよりデザインを優先したいのか……などによって、同じ予算でも選ぶものは変わってくるだろう。

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