フォルクスワーゲン、自動運転レベル4のEVワーゲンバスを発表 2025年までに市場へ投入

ワーゲン、レベル4のEVバスリリース予定

 5月12日、フォルクスワーゲンは、2025年までに自動運転レベル4のEVワーゲンバス「ID.BUZZ」を市場に投入予定だと発表した。

 同社は現在、米フォード・モーターと共同出資している自動運転車のスタートアップ、ArgoAI(アルゴAI)で、自動運転ソフトウェアを開発中だ。両社によると、今年の夏にも「ID.BUZZ」のテストドライブが開始される予定だという。

 「ID.BUZZ」は、「高度運転自動化」とされる自動運転レベル4を目標としている。これは運転手が運転することを想定しない、全ての運転操作を自動化するレベルで、システムが操作の責任を負うこととなる。ただし限定された領域内での自動運転となるので、決まった経路を走行する路線バスや、タクシーなどに採用される可能性が高い。

 ちなみに昨今話題となっているテスラの「オートパイロット」は、運転手の常時監視を必要とする「部分運転自動化」のレベル2だ。

 ArgoAIは先週、「ID.BUZZ」に搭載される予定の独自LiDAR技術を発表した。LiDARはリモートセンシング技術のひとつで、光を使って離れた物体の距離や性質を認識するものだ。これによって自動運転車は周囲の状況を把握し、障害物を回避することができる。

同社によるLiDAR技術のイメージ画像ーVolkswagenより
同社によるLiDAR技術のイメージ画像ーVolkswagenより

  ドイツでは、レベル4車両の一般道の走行を許可する道路交通法改正案が閣議決定されており、2022年までの施行を目指している。レベル4、そして「完全自動運転化」のレベル5車両が一般道を走行する未来も、そう遠くはないだろう。

(画像=CNBCより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.cnbc.com/2021/05/12/volkswagen-plans-self-driving-electric-microbus-with-argo-ai-by-2025.html
https://www.autoexpress.co.uk/98221/volkswagen-id-buzz-pictures

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