『モンハンライズ』は過去作の不評モンスターを“改良”しまくる良作だ 古龍やヌシ討伐追加の大型アプデに感じた魅力
カプコンのプロモーションの上手さに舌を巻く
今回のアップデートでは、カプコンのプロモーションの巧みさを改めて実感することになった。というのも、事前に一切告知されず、こっそりと追加されていたモンスターがいたためである。それが、ワールドでは乱入モンスターとしてお馴染みだった「バゼルギウス」だ。
これまで『モンスターハンター』シリーズを追いかけてきたいちハンターとして、カプコンのプロモーションには、「ユーザーをワクワクさせよう」という心意気を感じずにはいられない。
今回のケースでは、アップデートの直前まで「オオナズチ」と「ヌシ・リオレウス」以外の情報がなかなか解禁されず、ファンの中にはやきもきとした思いを抱えていた人も少なくないだろう。一部では、「新型コロナの影響で開発がうまく進んでいないのではないか」といった憶測さえ聞かれたほどだ。
しかし、アップデート直前になって「クシャルダオラ」と「テオ・テスカトル」の2体の追加を発表しただけでなく、ユーザーが待ち望んだ「ヌシモンスター」の通常討伐クエストや重ね着装備まで実装することを発表したのである。これだけでもファンにとっては嬉しいサプライズだっただろう。
それに加え、未発表の追加モンスター「バゼルギウス」が文字通り”乱入”してくるのである。SNSではこの追加方法が話題に上り、Twitterではモンハン関連のワードがいくつもトレンド入りした。
筆者はなにも「バゼルギウス」に特別な思い入れがあるわけではない(むしろ戦いにくいと感じる相手ではある)ため、仮に告知ありで追加されたとしても、さほど喜べなかったように思う。しかし、この予想外の参入には心躍るものがあった。
また、次回アップデートが5月末を予定していることも発表された。5月末のアップデートでは複数の追加モンスターのほか、追加エンディングも実装されるようだ。ついに「ナルハタタヒメ」「イブシマキヒコ」との因縁に決着を付けられるのかもしれない。
改めて、あの手この手でユーザーをワクワクさせてくれる『モンスターハンターライズ』の開発に携わる人々に感謝を告げたい。本作が今後どのような進化を遂げるのか楽しみに待ちながら、引き続きハンターライフを満喫しようと思う。
■坂田憲亮
愛知県の田舎で自由気ままに暮らすフリーライター。アプリやゲームなどエンタメ分野をはじめ、国内大手の各種メディアにて記事を執筆中。取材から撮影、Webデザインまで行う自称・マルチクリエイター。