「新生K-1の申し子」平本蓮の弟が道場破り 『格闘DREAMERS』episode 6、入れ替え戦で生き残るのは……

『格闘DREAMERS』episode 6レビュー

 “地獄の合宿”を終え、オーディション参加者たちは、GENERATIONSチームと、THE RAMPEAGEチームに振り分けられ、最終対抗戦に向けてそれぞれ練習をしていくことになった。

 チーム分けから1週間後、EXFIGHTにてGENERATIONSチームの合同練習が行われた。

 サポーターである数原龍友も、普段からジムに顔を出しており、参加者たちと絆を深めているようだ。

 お互いに切磋琢磨しながら練習に打ち込む参加者たちだが、総監督の高谷裕之は厳しい表情。

 そこに現れたのは、平本蓮と、その弟の丈だった。

 平本蓮は「新生K-1の申し子」と言われたキックボクシング界のスター選手。ABEMAの恋愛番組『真夏のオオカミくんには騙されない』にも出演し、話題となった。

 現在は総合格闘技に転向して、RIZINなどのメジャーでも活躍中だ。

 有名格闘家の突然の登場に呆気にとられる参加者たち。

 そして高谷は「これから入れ替え戦をやる」と告げる。

 高谷は、今回の参加者で最年長となる名津井颯に対して激怒していた。

 この一週間、メンバーはジムに通って自主練習をしていたが名津井だけ姿を見せなかったという。

 「地元の静岡で練習するって言ってたけど、ふざけた練習内容で。スタッフが約束しても3回くらいバックレたし、今日も遅刻してきた。舐めてるよ」。


 高谷は名津井を呼び出し「お前みたいな奴けっこういるけど、ちゃんとやってたと思えないから。しっかり確認するからそのつもりでいてくれ」と苦言を呈し、負けたほうが脱落となる「入れ替え戦」を決行することに。

 その相手となるのが平本蓮の弟、平本丈だ。

 まだ17才で、あどけなさも残る丈だが、キックボクシング歴は12年。

 「もともとキックでプロになろうと思ったんですけど、UFCとかRIZINを観て総合が面白いと思った。ここで強くなって世界を目指したい」と意気込む。

 実は、平本丈はこのオーディションにエントリーしており、書類審査も通過していた。

 しかし、オーディション直前にPCR検査で陽性反応が出たため、参加を断念したという経緯があった。

 蓮は「強いとは思う。自分が17才の頃よりぜんぜん」と丈の実力に太鼓判を押す。

 対する名津井は顔色を変えず、余裕すら漂う。

 「まぁ倒すだけなんで。負けないのが前提。決めきれるか、倒しきれるか」

 確かに名津井は合宿最終日のスパーリングでも2連勝しており、試合時の勝負強さは抜きん出ている。

 入れ替え戦は3分3ラウンド。名津井が勝ち残るか、丈が下剋上を果たすか。

 運命のブザーが鳴ると、果敢に攻めたのは丈。カーフ気味のローキックから、組みついてバックから首を取りにいく。スタンディングとなり、名津井が放ったパンチが丈の急所に当たってしまった。悶絶する丈。試合は一時中断となる。

 蓮は丈に近づき、腰を叩いて回復をサポートしながら試合展開をアドバイス。

 丈は苦しそうな表情ながらも目は死んでおらず、コーチの岡見勇信も思わず「たいしたもんだ」とつぶやく。

1ラウンド残り1分から再開。お互いにアグレッシブに攻めるが、ここでブザー。

 2ラウンドが始まると、打撃の応酬から距離を詰めた名津井の首を丈がキャッチ。フロントチョークで締め上げる。そのまま倒して極め続けると、レフリーが試合を止めた。

 「ッシャー!」と雄叫びを上げる丈。

 アウェイの状況での闘いにプレッシャーも大きかったようで、涙を滲ませながら勝利を噛み締めた。

 蓮も「感動。マジ嬉しい。自分の試合以外で喜ぶのはじめて」と弟の偉業を讃えた。

 負けた名津井は「すいません。自分の実力のなさで」と、チームメイトやコーチ陣に頭を下げる。見守った数原は「勇気もらえる闘いでした」と声をかけた。

 名津井はここで脱落が決定。今後について聞かれると「格闘技を好きでやっていたけど、今回ここでやれることが大きかった」。その夢が破れたいま「プロの道はもう行かないかな」とつぶやいた。

 丈は、GENERATIONSチームのメンバーに「一生懸命頑張って、ついていくのでよろしくお願いします」と挨拶。あまりの急展開に参加者たちは複雑な表情をみせた。

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